Q.U.B.E. – 四角い頭を丸くしよう(1)

この記事は約2分で読めます。

・Q.U.B.E – Playism

様々な色付きのキューブを出したり、引っ込めたりしながらゴールを目指すADV。基本的なキューブは三種類で、赤色は三段階の段差、黄色は三列の段差、青色はジャンプ台となる。最初はこれらのキューブを操作して、上を目指すことになる。操作は左クリックが押し出し、右クリックが引っ込み、スペースキーがジャンプ、移動はWASD、それ以外のボタンは使わない簡単設計。ルール自体はパッと見てすぐに分かるようになっているので、キューブやギミックを使ってパズルをどう解いていくかに焦点が当てられている。

壁を90度回転させる紫色のキューブ、キューブを吸い寄せる磁石、三原色を吸収して色が変化する白色のボール、前に進むボールを誘導するステージなど、先へと進む毎に新たな仕掛けが増え、パズルのバリエーションが豊富で飽きさせない作りになっている。

パズルとパズルの間にはちょっとした演出が用意されているがストーリー性は薄く、背景説明もない(ゲーム中には言葉が登場しない)。キューブが波のように動いて道が開けていく描写はインパクトがあり、ゲームでは珍しい表現だ。真っ白なキューブで構成されたレベルは低コストで抑える為の苦肉の作だと思われるが、低クオリティだとは決して感じさせず、アーティスティックな匂いを漂わせる。シンプルゆえに画面がスッキリしていてパズルにも集中しやすい。

ただ、ストーリー要素が乏しいので、パズル自体に興味がない人を引きつける魅力に欠ける。たとえば、PortalならGLaDOSという個性的なキャラクターと徐々に主人公の素性が明らかになっていく物語構成でパズルにあまり興味がないプレイヤーもグイグイと引っ張ることができたが、本作ではそういったところが弱い。

本作でも先へ進むに連れてキューブが崩壊していくような描写はあるのだが、情報が少なすぎてどういう意味があるのかを想像するのは難しい。私はまだクリアしたわけではないが、基本的にパズルを解くことが中心の為、それに興味がないと厳しいと言えるだろう。デモ版があるのでまずはそれを試してみた方がいい。

タイトルとURLをコピーしました