ゲーム開発って大変やん

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プログラムが書けない人でも

Unreal Engine 3にはUnrealKismetというノードベースのビジュアルスクリプトツールがあって、ノードを繋いでいくだけで実際にプログラムを書かなくてもプログラムの作成が行えるのだが、Unityにはそういったものがなく、C#かJSでプログラムを書くしかないと思っていたのだが、ユーザーがUnity用のUnrealKismetライクなビジュアルスクリプトを開発していた。値段は1万弱とそこそこするが(ソフトの世界ではむしろ安く感じる)、プログラミングができないユーザーには強力な友になりそうだ。

・playmaker
・uScript
・Antares Universe (VIZIO)

たとえ素材を作れなくても

他にもUnity Asset Storeではユーザー作成の3Dモデル、GUI、シェーダー、テクスチャ、サウンド、アニメーション、スクリプトなどが販売されている。それらの素材を購入すれば自由に商用利用しても良いという風になっており、自分で作れないコンテンツは買って利用すればいいじゃないというスタンスだ。まだまだコンテンツ数は少ないが、この調子でUnityが拡大していけば将来的にはDAZ 3Dのようなコミュニティを形成できるのではと思う。また、ゲーム用コンテンツの販売のビジネスチャンスだって生まれてくる。前述したビジュアルスクリプトのようなUnityを拡張するツールも需要が高いだろう。

ハードルはここまで下がった

ここ3日ほどUnityを弄ってみたが、典型的なアクションゲームの土台なら既に公式が用意してくれていて、MOD感覚でオリジナルのアクションゲームが作成可能ということが実感できた。ユーザー数が多いだけにチュートリアルや情報も充実していて、調べればヒントは出てくるし、フォーラムでは情報交換が日夜交わされている。ネット上に車輪や部品が転がっていて、わざわざ一から発明する必要はないし、100%原理を理解しなくても問題はないのだ。複雑なものを作ろうとすれば一日二日では到底無理だが、既存の枠にはまったものやミニゲーム的なものなら驚くほど手軽に作成できる。私みたいな飽き性の人間にとって、すぐに形にできて動かせるのは何より魅力的だ。

パルスのファルシのルシがパージでコクーンなゲームを作りたいといっても、形にしなければ、形にできなければ意味はない。Unityを使ってちょっとしたデモを作れば他の人にもパルスのファルシのルシがパージでコクーンなイメージを伝えられるだろうし、デモを見た人がパルスのファルシのルシがパージでコクーンなゲーム製作の手伝いをしてくれるかもしれない。

バカでも作れる時代に

バカでもゲームを手軽に作れる時代になれば、相対的にダメなものも増えるだろうが、きっとその中でキラリと光るものもたくさん現れる。ホームページだってhtmlができない人間は作れなかったが、ビルダーやフロントページのようなソフトのお陰で誰でもホームページを作れるようになったし、無料ブログサービスによって誰でも情報発信が可能になった。無論、ゲームは総合芸術であり、文字を書くだけとはわけが違うが、開発のハードルが下がれば下がるほど多様性は増し、素晴らしい作品が出てくる可能性も高くなるはず、だと私は信じたい。いままで構想はあったけどゲームを作りたくても作れなかった人が形にできるようになる、それって素敵やんと思うから。

また、Web対応のクロスプラットフォームは他のエンジンにはないUnityの大きな長所と言えるだろう。DX9世代のグラフィックや物理演算をブラウザで利用できるのは嬉しい。以前はDirector(Shockwave)などがあったが、FLASHの出現によって3Dコンテンツは下火になってしまった。しかし、Unityの登場によって息を吹き返してきた・・・ように感じる。やはりゲームをハードディスクに保存して遊ぶというのは抵抗がある人もいるわけで、ネットで手軽にすぐ遊べるというのは重要だ。Unityのデモはこちらで遊べるのでどんなものか試してみてほしい。

Unityにはゲーム開発の大衆化をどんどん進めていってほしいです。

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