今度はDLCのKasumi – Stolen Memoryに挑戦。タイトル通り、盗まれた記憶/記録を奪還するミッションだ。まずは敵が開催しているパーティーに潜入し、記憶/記録を探すことになる。
潜入捜査ということで他のミッションとは一風変わっているが、結局ドンパチへ発展し、いつもの調子へ。ボス戦が用意されているが、完全に本編の使い回しでインパクトに欠ける。尺も短いし、Overlordに比べると満足度は低い。
しかし、オチのカスミのギャップはなかなかのものだった。カスミは暗黒面にとり憑かれたような怪しい風貌をしているので冷酷なキャラクターかと思いきや、意外に情が深い女性であり、驚いた。私はこういうギャップに弱いんだ。話はありきたりで、めちゃくちゃベタな展開なのだが、だがそれが良い!感傷に浸りたい人はぜひプレイして頂きたい。
その後、セインのプライベートミッションを開始。内容はサマラさんと似たような案件だった。アレを持つアレの悩みはいつの時代も同じ。このミッションは標的の情報を集めるだけでドンパチは一切なし。サマラさんのミッションに比べると刺激が少なく、地味でいまいちだった。まぁ、アサシンというのはそういうものなのかもしれない。街中で盛大にチャンバラを繰り広げた後に追いかけっこをする某アサシン(笑)とは違うのだ。
プライベートミッションは重い内容が多く、考えさせられる。どのミッションも一話完結形式の短編ドラマのごとく、一時間~二時間の尺でしっかりオチがついて終わるので、一つクリアするだけで満足感がある。だから、なかなか一度に続けていくつもやる気にはなれないが・・・。
もともと私は長編ドラマよりオムニバス形式のドラマの方が好きなので今作の作りが性に合う。逆に長編ドラマが好きな人は前作の方が合うだろう。今作の仲間集めやプライベートミッションはそれぞれが孤立しており、関連性が低い。前作は大きなメインストーリーに小さなサブストーリーがいくつもぶらさがっている形だった。前作は群像劇、今作はオムニバスと区別するのが最適かもしれない。いずれにせよスペースオペラ的ヒューマンドラマとエイリアンが好きな人じゃなければ楽しめない作品なのは確かだ。あと、物語を理解しようとする気持ちが重要か。