Bientôt l’été is not a game to be won.
Play for experience. Walk and look. There is no goal.
There is no story. Simply allow the atmosphere to
embrace you. Do not think. Do not want. Just be.
前衛的な表現を続けているTale of Talesの最新作。冒頭で上記の説明があるように、今回もゲームゲームした内容ではない。海岸を歩き、オブジェクトを見つけ、チェスの駒を拾い、カフェで異性とチェスをして、また海岸を歩く。その繰り返しである。そこにどんな意味を見出すか。我々は試されているのかもしれない。名前も顔も知らない誰かとチェスを通じてコミュニケーションをする・・・それはとっても素敵なことだなって。
私は男だったっけ、女だったっけ。
海岸に佇む一軒のカフェ。
待っても誰も来ないからAIを選択した。一つしかない駒でチェスをした。ワインを飲み、タバコを吸い、他愛もない会話をしながら。
もう一度、海岸に戻ると木を見つけた。
その木は美しい花を咲かせていた。私が木に触れるとチェスの駒を残して跡形もなく消えていった。
そしてまたカフェへと向かう。今度は二つの駒を握りしめて。