Veronica Rivers: The Order of Conspiracy / ヴェロニカ・リバーズ:陰謀の騎士団 感想

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原題:Veronica Rivers: The Order of Conspiracy
邦題:ヴェロニカ・リバーズ:陰謀の騎士団
開発会社:Vogat Interactive
クリア時間:2時間40分
ジャンル:アイテム探し、パズル、ストーリー性有り

○気に入った
・親切機能の充実
・美麗なCG
・多彩なパズル
・気になるストーリー展開
・テンポ良く進む展開

△どうだろう?
・使い回しのアイテム探しシーン
・ストーリー展開があっさり
・ベタなトンデモ展開

×これはちょっと
・未完のストーリー
・ボリュームが短め

レスキュー隊のパイロットのヴェロニカ・リバーズがポータルに纏わる陰謀を暴くため、世界各地を飛び回るアドベンチャーゲーム。不思議な白昼夢を見たヴェロニカがポータルや騎士団の陰謀を調べていくうちに、地球の存亡をかけた争いに巻き込まれていく。ストーリーは陰謀ものではよくありそうな展開。後半に急展開を迎えるが完結しないままエンディングとなり、スッキリしない。内容的にはサイコスリラーやサスペンスではなく、SFやファンタジー色の強いものとなっている。チャプター間にはちょっとした紙芝居が流れる。これはあっさりとしすぎている感は否めないが、逆にトントン拍子で話が進んでいくのでテンポは良い。

アイテム探しが6割、パズルは4割程度用意されている。アイテム探しはミスリード的なアイテムがたくさん配置されているが目的のアイテム自体は見つけやすく、意地悪な所は少ない。クリックを連打しすぎるとカーソルがクラクラして、ヴェロニカが「少し落ち着こう」と言うだけで特にペナルティはない。ヒントボタンを押すとアイテムの周囲が光り輝き、どこらへんに隠されているかを教えてくれる。ヒントは数十秒すれば復活し、再度使用可能。拡大鏡ボタンを押すと虫眼鏡で覗いたように拡大され、細かなところも見やすくなる。

探索シーンでは触れることのできるオブジェクトの上にカーソルを置くと形が変化して知らせてくれる。何をするべきかはヴェロニカの独白と進行に応じて記録されていく日記張によって明確に分かるので迷うことはなく、ゲームを途中で中断しても再開しやすい。日記の文字は女性らしいフォントが使われていて可愛らしい。翻訳は少し硬さを感じるが質は高い。ただし、アイテム探しリストではカタカナのままで分かりにくいところが何点かあった(カタリナ、スズ製のマグなど)。

パズルは不思議な装置や仕掛けの謎解き、おもりの調整、バラバラ漢字の当てはめ、紙芝居の並べ替え、船の操作、古代文字の習字など、バリエーション豊かで楽しい。パズル毎にヘルプが用意されており、解けないものをスキップできたりと親切な作りになっている。アイテム探しやパズルの難易度はヘルプやヒント機能を利用すれば相当低くなる。また、簡単と標準の難易度設定が用意されており、簡単にすればさらにヒントが表示され、難易度は低くなる模様。

まとめ

興味深いストーリー展開、アイテム探しと多彩なパズルがバランスよく配置されている。親切な機能が充実しており、ストレスが溜まりにくい仕様も素晴らしい。肝心なところをうやむやにしたままのエンディングは残念なところか。遊びやすい作りになっているのでパズルやアイテム探しの初心者にもオススメのアドベンチャーゲームだ。

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