FPS UnKnown >> PCゲーム感想 >> NecroVisioN 感想

NecroVisioN (2009 - The Farm 51)
多彩な攻撃方法とコンボで敵を葬れ

  近接攻撃と銃撃を駆使し、大量の敵を殺戮していく。NecroVisioNは昔懐かしいFPSを最新技術で再現した作品である。対人戦FPSが主流の昨今、本作は珍しくモンスターとの戦いを中心にしたFPSであり、その昔懐かしさが逆に新鮮味を感じさせる。DoomやQuake、あるいはUnrealやSerious SamなどのFPSが好きな人は本作も気に入るかもしれない。

Painkillerの遺伝子を継いだFPSの登場。

 本作を遊ぶに当たって、一番重要なのはコンボシステムだ。このゲームでは敵をヘッドショットで倒したり、敵に打撃やキックを加えてから銃撃で倒したりすることでコンボが発生するようになっている。コンボが発生すると、画面右下にドクロのゲージが表示され、ゲージが消えるまでに新たにコンボを発生させることでフューリーレベル(コンボレベル)が上昇していく。フューリーが上昇すると主人公の攻撃力が強くなり、フューリー3以上から電撃、フューリー10からは火炎の追加効果が加わるようになる。要するにコンボを持続させることで主人公はドンドン強くなり、敵を簡単に倒せるようになるわけだ。

 このゲームでは敵が一度にたくさん登場することも珍しくない。それらに対応する為にはコンボを続けていくことが必要不可欠だ。そのため“どの敵を、どんな方法を使って倒していくか”を考えながらコンボを持続させていくことが大切。コンボシステムを使いこなせるか否かで難易度が変わってくる。

 敵を倒すことで主人公のアドレナリンゲージが上昇し、その分だけ時間をスローモーションにすることが可能だ。スローモーションとコンボを組み合わせれば、より強力な攻撃を繰り出せる。また、アドレナリンはスローモーションの他に、ネクロマンサー(死体蘇生)に使える。敵の死体を蘇生すると、主人公の仲間となり、一緒に戦ってくれるのだ。

敵をキックでこかしてから、銃撃を叩き込む。これが基本戦術だ。

 前半と後半でゲーム性が若干異なっている。前半は一般的な銃器で戦うことになるが、後半はシャドウハンドという鉤爪を入手する。シャドウハンドは非常に強力な武器だ。キックが効かない敵を吹き飛ばすことが可能で、ほとんどの敵を二発で倒せる。前半はキック(殴り)と銃の組み合わせだったが、後半はシャドウハンドと銃の組み合わせで戦うことになる。

 シャドウハンドには複数のモードとスペルが用意されており、アドレナリンを消費することで使用できる。それらの攻撃方法を駆使してコンボを繋ぎ、大量の敵を薙ぎ倒していくのが本作の醍醐味だ。キックやシャドウハンドの近接攻撃と銃の遠距離攻撃を組み合わせた戦闘スタイルは新鮮味があり、独特なプレイ感覚を味わえることだろう。ただし、シャドウハンドの威力が強力すぎて、後半は乱雑な戦闘に陥りがちなのが惜しい。

シャドウハンドの能力を使いこなせ!コンボの仕方や攻撃方法を覚えてくると段々面白くなってくるぞ。

 本作には大小様々なボス戦が存在し、白熱する戦いが用意されている。ボス戦は頭を捻らなければならないパズルは少なく、基本的にガチンコ勝負だ。ボスの攻撃を見切り、隙を見て攻撃を叩き込むことに集中できる。

 また、メカニカルガーディアン(ロボット)やドラゴンなどのビークル戦が用意されており、普段とは違った戦いが楽しめる。後半はそれらのビークルに搭乗しながら、ボスと対決する場面もある。

ボスの攻撃を見切ることが大切だ。

荒削りな部分はあるが、昔懐かしいFPSが好きなら買い

 近接攻撃と遠距離攻撃を組み合わせた戦闘は個性的で面白い。多彩な攻撃方法で大量のモンスターを薙ぎ倒していくのは非常に爽快である。オールドスクールな(昔懐かしい)FPSが好きな人は是非挑戦してみて欲しい。

・これまでの日記
2009年4月14日 NecroVisioN - そして地獄行く
2009年4月13日 NecroVisioN - Count 2 Ten
2009年4月11日 NecroVisioN - ドラゴンを夢見たあの頃
2009年4月11日 NecroVisioN - ネクロマンサー
2009年4月11日 NecroVisioN - Painkillerの再来
2009年4月10日 NecroVisioN - まさにダークホース

2009年4月17日 記