FPS UnKnown >> PCゲーム感想 >> The Chronicles of Riddick: Assault on Dark Athena 感想

The Chronicles of Riddick: Assault on Dark Athena
(2009 - Starbreeze Studios)
リディックは二回食べても美味しい

  The Chronicles of Riddick: Assault on Dark AthenaはThe Chronicles of Riddick:Escape From Butcher Bayの続編で、監獄Butcher Bayから脱出した後の物語が描かれている。また、本作にはThe Chronicles of Riddick:Escape From Butcher Bayのリメイク版が収録されており、一粒で二度美味しいパッケージとなっている。
 
 監獄Butcher Bayから脱出したリディックとジョンズ。しかし、二人が乗っていた宇宙船は傭兵船Dark Athenaに拿捕され、ジョンズは敵に捕まってしまう。そして、リディックの孤独な戦いが再び始まった―――。

Dark Athenaの艦長。造形がガイコツっぽい。

 基本的な部分は前作を踏襲しており、戦闘はステルス性が強い。序盤は素手と近接武器で敵を暗殺していく展開が中心だ。今作ではDNA認証システムはなくなっており、銃は誰でも扱えるようになった。 ただし、ドローン(リモコン操作のロボット)の銃は腕と一体化しているため、携帯することはできない。その代わり、ドローンの体をヒューマンシールドすると、ドローンの銃を撃てるようになっている。

 ドローンの銃は、銃器を持っていない序盤で大活躍するだろう。ドローンを一体倒せば、そのドローンの銃を使って、他の敵を一網打尽にすることも可能だ。前作ではステルスと銃撃戦は明確に分けられていたが、今作ではステルスの中に銃撃戦が自然に取り込まれている。

昨日の敵は今日の友。ドローンを有効活用せよ。

 ステルス性の強いゲームであるが、前作のように銃をバリバリ撃ったり、パワードスーツ(Dark Athena Mech)に搭乗して戦う場面も用意されている。また、とある場所ではドローンをこちらが操作して、傭兵達へ仕返しも可能だ。ドローンを操っていた傭兵達が、そのドローンに倒されていく様は皮肉的で面白い。

ドローンを操作して、傭兵を倒せ。マキシマム復讐タイム!

 後半にSCAR Gunという銃を手に入れる。これはリモコン爆弾を射出できる武器だ。プライマリで爆弾を設置し、セカンダリで起爆できる。一度に爆弾を設置できる数は5個までだ。後半はこのSCAR Gunを活用しなければならないのだが、それが原因で単調なゲームプレイになってしまっている。

 Spider Turret戦はもぐら叩きのような単純作業で駆け引き性が薄い。また、中ボスのAlpha Drone戦は4回ほど同じシチュエーションで戦わなければならず、単調さを余計に強めている。中ボスは1度、2度までなら意味はあるだろうが、短いスパンで4度も同じことを繰り返すのは問題だろう。

Alpha Drone。一度倒し方が分かってしまうと、あとは単純作業。それを4回繰り返す。

前作ありきの内容だが、相変わらず面白い

 素材の良さを改めて再認識させてくれる。さすがに前作のようなインパクトはないが、主観視点のステルス戦は相変わらず面白い。前作のリメイク版も収録されているので、満足度の高いパッケージ内容だ。

・これまでの日記
2009年4月24日 The Chronicles of Riddick: Assault on Dark Athena - リトルシスタープリンセス
2009年4月24日 The Chronicles of Riddick: Assault on Dark Athena - 船の中は死体だらけ
2009年4月22日 The Chronicles of Riddick: Assault on Dark Athena - 沈黙のCole Hauser


2009年4月30日 記