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Legendary (2008 - Spark Unlimited)
B級怪獣映画を体験できるアクションアドベンチャー

  主人公がパンドラの箱を開いてしまい、空想上のモンスターが現代に蘇る。本作の特徴はなんといってもグリフォン、ワーウルフ、ミノタウロス、クラーケンなど、神話や伝承のモンスターが敵として登場する点だろう。それらのモンスターと迫力のあるバトルが楽しめる。

 スクリプト(台本)イベントにかなり力が入れられており、怪獣映画やパニック映画さながらの体験が味わえる。都会のビル街を巨大なゴーレムが闊歩し、無数のグリフォンが飛び交う映像はケレン味たっぷりだ。

トランスフォーマーがやってきたぞ!

  モンスターはそれぞれ独自の攻撃方法で襲ってくる。たとえば、ワーウルフは壁や塀をよじ登って移動し、敏捷な動きで接近してきたり、ミノタウロスは壁をぶち破りながら突進を行う。また、ワーウルフは頭を潰さない限り復活し、妖精は実体化した時しか攻撃できないなど、一筋縄では倒せない。戦闘はパズル要素が強めだ。

 モンスターを倒すとアニムス(魂)に変わる。主人公はアニムスを吸収し、それで衝撃波を撃ったり、ヘルスを回復できる。衝撃波は敵を吹き飛ばせる他に、透明化状態の敵を実体化させるのに使える。ヘルスは自動回復せず、アニムスでしか回復できない。アニムスの吸収時はFキーをずっと押し続けなければならず、戦闘中の忙しい時は回収しづらいのが難点だ。

アニムスで回復しよう。

  敵はモンスターの他、敵対組織の人間が襲ってくる。戦場ではモンスター、敵対組織、味方組織の三つの勢力が争うことになる。敵対組織の人間をモンスターのおとりにして、漁夫の利作戦を展開することも可能だ。他人が襲われている姿を客観視するのは面白い。

 パズル要素は多いが、Qキーを押すことで進行方向が表示されたり、重要な仕掛けはハイライト表示されるので、どこでなにをすべきかは分かり易い。イベントをスピーディーに展開するための工夫が凝らされている。進行方向が分からずに迷うことはないだろう。

モンスターが敵を襲っている時は最大のチャンスだ。

 腰溜め撃ち時は弾が異常にバラける癖に、アイアンサイト時はマウス感度がおかしくて狙いづらい。また、弾が命中しているのかを確認しづらく、シューターとしての爽快感が希薄である。

  そして、敵が無限に沸いてくる場面が多く、「敵を倒した!」という達成感が薄い。次から次へと乱雑に敵が湧いてきて、作業感を感じざるを得ない。

基本的にさっさとフラグを立てて、先へ進むのがベター。モタモタしているとジリ損だ。

B級怪獣映画が好きなら、買ってもいいかも

 神話や伝承のモンスターと戦えるのは新鮮味がある。スクリプトイベントの演出が凝っていて、ゴーレムやグリフォンの登場シーンは一見の価値あり。ゴジラやガメラなどの怪獣映画が好きな人は楽しめるのではないだろうか。

・これまでの日記
2009年4月18日 Legendary - B級怪獣映画
2009年4月17日 Legendary - アニムスアニマ

2009年4月19日 記