FPS UnKnown


IGI 2

IGIは良い。
頑固一徹。頑なに貫いたスタイル。
彼らのスタンスにボクは恋心に似た感情を抱いていた。

だが、やはり足りないものがある。
万人にはとても勧められない。
だけど、ボクは好きだ。
IGIのコトが。心からスキなんだ。


□様々な改善が施され遊びやすくなった

基本的には前作IGIを強襲。状況を掴んで、敵基地へとどうやって進入し、いかに攻略しようかと試行錯誤するスタイル。
前作のウリであった広大なアウトドアの描写も更に美しくなっているし、前作で不満を感じていた点にも改善が加えられており、取っつきやすくなっている印象だ。回数制限有りながらセーブが可能になったのは大きい。一段落したところでセーブ。これだけでもだいぶん違ってくる。

IGIの醍醐味はやっぱりコレ!

サーマルビジョン。敵を赤熱色で感知、薄壁一枚なら通して表示する。建物の中を伺いたい時のみならず、背景に溶け込んだ敵を探すの時にも重宝する。(拡大縮小は出来ないが)IGI1は室内戦がマズイ出来であったが、これのお陰で理不尽さも無くなり攻略法を考える楽しみが一つ増えた。

マップビューワー。ドラッグでマップを動かせるようになり操作性が良くなっている。双眼鏡の敵認識機能が無くなったせいか、屋外に出ている敵が表示されるようになったのは意見が別れるところか。前作の双眼鏡で模索する攻略も、今作のマップビューワーで観察して敵の巡回ルートを頭に叩き込んだ上で行動するのも楽しめたので、個人的にもどちらもアリ。

サーモビジョン。お世話になりました。 マップビューワー。視覚的に確認出来て便利。
ナイフキルは前作よりも狙いやすい作りになっている。 空中戦。合間のアクセントとしては良い演出。

□定まらない方向性

AI。一度発見されても、見失うと巡回に戻る。回転避けや物陰に隠れながら翻弄するような行動を取ったりと前作よりも自然さが増した。アラームが鳴っていると延々と無限スポーンするのは破棄されたようだ。その変わり一回のグループ人数は増えている。
今回から音を認識するようになったが、これは中途半端な出来。無くても良かったのではないだろうか。しゃがみ歩きなら聞こえないようだが、建物の周りを歩いただけで、中の敵が素っ頓狂な声を出して反応しているのが滑稽。ヘルスの横に騒音メーターが用意されているが、ファジィ過ぎて分かり辛い。
凶悪な命中率。スナイパーライフルならまだしも、サブマシンガンでも米粒に見える遠距離からガシガシ当ててくる。前作よりヘルスが減りづらいダメージバランスになっているが、これは厳しい。ステルス行動を取って欲しいという意向の現れなのかもしれないが、いくら何でも不自然過ぎる。

バグ。安定性が悪く、とにかくよく落ちる。特定のマップでは頻繁して参った。これ程落ちるゲームも珍しい。

メインとサブ武器1つずつしか銃を持ち歩けないようになったのは頂けない。スナイパーライフルと速射性の高いアサルトライフルは一緒に持ち歩きたいし、選択する楽しみが失われている。前作ではサイレンサー付きMP5にズーム機能があったが、今回は無くなったようだ。あれはあれで爽快で好きだったのだが。

夜間、室内戦、時間制限と序盤のミッション構成が酷すぎる。ファーストインプレッションは最悪。出来の悪いのが偏り過ぎている。開発者はIGIの優点を認識していないのだろうか。プレイした人がIGIの利点を問われれば間違いなく『開放的なアウトドアのミッション』と答えるはず。前作よりはマシになったが、方向性が定まらない内容構成は相変わらず。レベルの出来の差が激しい。中盤からやっと面白くなってくるので、プレイする方は序盤で投げ出さずに我慢して進めて頂きたい。

ここは冗長極まりない。 煩わしいだけで面白みの感じられない共闘。

前作からのお馴染みのキャラが登場して、思わず嬉しくなったのも束の間。ジョーンズやプリボイの造形は良くなっているが、アンヤはまるで別人に変わり果てている。私的な内容だが知的な風性が気に入っていたので、これはとても残念。

うーんバタ臭い。 待ってましたのプリボイ登場。

  

アンヤに関しては「誰だよ!」と突っ込んでいいだろう。許して。

万人向けとは言い難いが試してみる価値あり

前作よりも色んな面で遊びやすくなっているが、依然手放して褒められる内容には至っていない。この独特のクセは味わい深い物ではあるのだが・・・。ストイックなスニークアクションものを求めている人は一度試してみる価値はある。
ストーリーに関してIGIは淡々と進みすぎるので、これは評価が分かれる点だろう。ここは個人的にあまり好きにはなれない部分である。

どこかズレたアジア感覚。 中国だから取りあえず大仏出しとけ!的な思惑が見え隠れする。

2007.1.13 記

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