「 Mass Effect 2 」一覧


Mass Effect 2 – 犠牲は付き物(クリア)

クリア。後で感想にまとめる予定だが、とりあえず総括しておこう。

最終決戦は燃える展開てんこ盛り。仲間との協力を求められ、プレイヤーは指揮官らしく、ある選択をしていかなければならない。前作よりもさらに熱い展開が楽しめた。プライベートミッションでそれぞれのキャラの人物像を掘り下げたのが効果的に働いているといえよう。しかし、全体的に仲間同士の掛け合いはあまり積極的に描かれておらず、コミュニケーション不全に感じられてしまうのが残念なところだった。

プライベートミッション(サブミッション)は12人の仲間分用意されており、それぞれ一時間~二時間程度かかり、相当ボリュームがある。前作以上にヒューマンドラマ化が進んでいるが、前作のノリを楽しめた人なら問題ないだろう。ただし、それぞれの話に関連性はなく、他の仲間はあまり干渉してこないため、群像劇というよりもオムニバスドラマに近い。

逆にメインミッションは計6つほどで短い。宇宙の謎を解き明かしていくような壮大さは薄く、前作と比べてセンスオブワンダーに欠ける。謎は謎のままだし、物語に大きな進展はない。これは三部作作品にありがちなジレンマだ。結局のところ、人類を救うことよりも、仲間集めとご機嫌取りが主題になってしまっており、メインストーリーに期待すると物足りなさを感じてしまうかもしれない。

ダイアログと選択肢は相変わらず豊富。前作はどっちの選択を選んでも結局同じということもしばしばあったが、今作では正反対の解答がわりと用意されていることを確認できた。新たにQTE的なアサインメントアクションが取れるようになり、パラゴン/レネゲードな振る舞いをするのがより楽しくなっている。

ジャーナルにクエストの目的と指示がまとめられており、ギャラクシーマップにもミッションの注釈が書かれているので単語さえ分かればプレイは十分可能だ。だが、このゲームの魅力はダイアログ/ヒューマンドラマ/世界観にあるので文章がある程度理解できないと面白味が半減すると言っても過言ではない。前作同様、英語が苦手な人にとっては厳しい内容である。

戦闘は前作よりも洗練されているが、パターンが定型的。これがガチンコのTPSならば単調と感じてしまったかもしれない。しかし、本作はRPGであり、戦闘の合間にRPGらしい演出や会話シーンを盛り込むことで展開に変化を加え、単調には感じさせないように工夫されている。

マップの構造は個性的で、一つ一つ丁寧に作られており、興味をくすぐられた。SF的なアーキテクチャやギミックが好きな人は萌えること請け合いだ。世界観や考証もさることながら、ビジュアル的にもこれほどまで楽しませてくれるSFゲームはそうそうない。

スペースオペラが好きで、ヒューマンドラマに抵抗がない人は是非プレイすべき。ただし、前作からの続きものなので、まずは前作からプレイすることを推奨する。個人的に、前作同様、満足度の高いRPGであった。


Mass Effect 2 – ソレ・ナンテ・エロゲ(9)

ミランダの依頼で彼女の妹の安否を調べに行くことに。話の内容はオーソドックスで驚きはなかったものの、ミッション終盤に彼女の女性らしい一面を見れたのが一番の報酬だった。カスミの時もそうだったが、私はこういうギャップに弱いんだ。

ミランダの顔は時々マイケル・ジャクソンに見えることがあり(モデルになった本人は美人さん)、好きになれなかったのだが、この一件で魅力的に感じてきてしまった。エイリアンを見過ぎて、価値観が変わってきたのかもしれない。

ジェイコブの父親の遭難信号を受け取り、助けにいくことに。そこは常夏の楽園。バカンスに持ってこいの場所だ。しかし、調べてみると倫理に関わる惨劇が繰り広げられていたのであった。

アノ人には同情の余地があるものの、その行いは肯定できない。パラゴン(お人好し)の私は殺さずに済ませたが、 心情的にはレネゲード(野蛮)でもよかったかな。この出来事を目の当たりにし、ジェイコブがショックを受けていないか心配したが、彼は気丈で何もかも吹っ切れた様子。顔がギャグ漫画に出てきそうな感じで好きになれないが、今回のミッションでイイやつなのは十分理解できた。

これで十一人分(残り一人はメインミッションを進めてからか?)の仲間のプライベートミッションは終了。それぞれの話が面白く、進めるのがもったいなくて、鈍足進行になってしまった。戦闘は似たような展開が続くものの、会話や演出が充実しているので単調には感じさせない。

ちなみに仲間のプライベートミッションをやるかは自由だ。面倒ならば飛ばすこともできる。しかし、今作は仲間集めとそれぞれのオムニバスドラマが焦点になっているようなので、メインミッションだけならボリュームは少なそう。プライベートミッションに時間を要しすぎて、「リーパー、コレクター?なにそれ美味しいの?」状態だが、そろそろ悪者退治に乗り出すとしようか。きっとイルーシヴマンも痺れを切らしている頃だろう。


Mass Effect 2 – まだ見ぬ君を妄想する(8)

モーディンから、誘拐された教え子を助けたいという依頼があった。場所はクローガンの母星トゥチャンカ。グラントの件で世話になった族長やスカウトに話を聞き、犯人一味に目星をつけた。

モーディンの教え子は誘拐されたものだと思っていたが、実は・・・だった。この件は前作のヴァーミヤに関連する内容で、簡単に白黒つけられるような問題ではない。前作はサレンがクローガンを悪用するという前提があったので反対できたものの、今回は事情が事情だけに判断がつけにくい。私としてはクローガン側の肩を持ちたいが、歴史的な背景を考慮するとそうもいかず、悪夢を繰り返すわけにはいかない。

このミッションにグラントを同行させたのだが、意外なことにほとんど口を挟まなかった。グラントは特殊な存在だし、産みの親のオキーアも「単細胞な百匹より、優秀な一匹」という考えだったので、それを継承しているのだろうか。それとも、クローガンはもともと個人主義の強い種族なのでグラントが一般的、レックスや族長のような種族の繁栄を願う考えの方が例外的なのかもしれない。

Biowareのインタビュー記事を読んでから、キャラクターのデザインを注意深く観察するようになった。モーディンの顔をよく見ると、傷だらけなことに気づく。おまけに手足はサイバネティックだ。相当な死線を乗り越えてきたのだろう。

この一件が終わった後、モーディンを訪ねると「科学者サラリアンの唄」を歌ってくれた。お固いキャラなのかと思いきや、意外に茶目っ気のある人なのかもしれない。科学者ゆえに戦闘能力が低いのが難点だが、シェパードは人並み外れた強さだし、グラントは壁役で大活躍してくれるので、気分次第でモーディンを連れていってもいいかな。

次にタリさんのプライベートミッション。これも親子に関する問題だった。クォリアンだけの評議会にかけられるも、パラゴン回答で丸く収めた。ここでタリさんは母星を追われ、常時スーツを着なければならなくなった苦悩を語る。

もしかしたら、続編ではゲスから母星を取り戻し、素顔を拝見できる日が来るのかもしれない。見たいようで見たくない、そんなアンビバレントな悩みを抱きつつ、タリさんの素顔を妄想する私なのであった。プロセアンのような顔がタコの化物みたいなのだけは勘弁してほしいな。


Mass Effect 2の組み立て方

・Pixologic ::Interview::Mass Effect 2

PixologicによるBioware(Mass Effect 2)へのインタビュー記事。ZBrushのことよりもゲーム内容への言及が多く、裏事情が語られている。

//主な話題//
・Mass Effectの世界観は80年代のSFが元
・装備のシステムを変更し、シェパードや仲間は個性的なアーマーを身に付けられるようになった
・テクスチャストリーミングの遅延はテクスチャサイズとプラグラムの工夫によって改善した
・セインはもっとヒトらしかった
・モーディンの頭の傷跡は彼の性格と境遇を分かりやすく表現するため
・韮沢靖や竹谷隆之の造形にスカルプトの発想を得た
・イルーシヴマンに特徴を与えるために目玉をサイバネティックにした

Mass Effectファンなら一読すべし。ただし、一部ネタバレもあるので注意しよう。


Mass Effect 2 – 残留私怨(7)

凄腕のバウンティハンター「ザイード」を仲間に迎える。私はザイードをパッと見て、高貴な騎士のようなイメージを勝手に抱いていたのだが、実際は物凄く泥臭い人だった。賞金稼ぎを生業としているのだから当たり前か。人間らしいといえばそうなのだが、利己的過ぎて鼻につく。

ちなみにザイードのミッションもDLCだ。内容はカスミよりも平凡。ジャングルの奥地を舞台としているのは珍しいが(しかし、すぐに終わって基地の中に入る)、戦闘は普通の雑魚戦に終始している。DLCミッションの中では一番満足感が低かった。DLCの満足度はOverlord>Kasumi>Zaeedの順番かな。

そして、次に愛しのタリさんを迎えに行く。この惑星では戦闘条件に制限があり、なかなか思うように身動きができない。その中で激しい戦いが繰り広げられる。マップには複数のルートが用意され、高低差を活かした場所もあり、他に比べてレベルデザインが凝っている。最期には強力なボスも登場し、盛り上がるミッションだった。

タリさんはやっぱりミステリアス可愛い。前作でもそうだったけど、女性キャラの中ではダントツ。アダルトな魅力はサマラさんだけどね。ノルマンディ号には血気盛んで性格のキツイゴリラばっかり集ってくるから、タリさんみたいなか弱い女性は貴重な存在である。

仲間は残すところ、あと一人。ここまでかなりのバリエーションのキャラが登場している。最後はどんな人が来るのか楽しみだ。

しかし、前にも言ったように仲間同士の絡みがほとんどないのが寂しいところ。前作はなんだかんだ言って、会話中に仲間が口を挟んできたりしたのだが、今作ではそういうのがない。飼い主はシェパードだから、私達は余計な口は挟みません的なビジネスライクなニュアンスが見え隠れする。仲間の組み合わせにもよるのだろうが、ディスコミュニケーションすぎて寂しい。

もともと個人主義的な自立した人ばかりなのである程度は理解できるものの、ガラスの性格ならこうくるはず、グラントの性格ならこう反応するはずという時でも華麗にスルー。これはスカウトミッションの最中だからそうなのであって、メインミッション(コレクター関連の)ではそうでもないのだろうか。大人の事情から察すると、単にキャラクターを増やしすぎてフラグ管理が大変、ボイス量も半端ないので仲間の掛け合いを妥協したように見えるのだが、それは私の邪推だろうか。

だが、そういう不満を吹き飛ばすくらい面白く、熱中している。オムニバス形式のドラマはそれぞれゲームにしてはよくできているし、豊富な選択肢によるロールプレイ要素はリアルタイムアライメントアクションが追加されたことでさらに磨きがかかり、聖人君子から鬼畜なコマンダーシェパードまでを堪能できる。戦闘も洗練され、他のTPSと肩を並べられるまでになり、アクションゲーマーも満足するくらいの出来に仕上がっている。