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Demon’s Souls – 勝利の女神は不気味に微笑む(6)
無事に神殿へと戻り、ソウルを火防女に捧げ、体力の強化を行う。現時点でこれだけのソウルがあれば、かなりの強化が可能だ。そして、余ったソウルは鍛冶屋に渡し、武器の修理をしてもらった。次の探索でソウルを失う可能性もないとはいいきれないから、なるべくここで有効活用しておくべきだろう。
準備を整え、再び坑道へと出発する。今までの道のりはすでに覚えたから、スイスイとスムーズに進む。クマムシもミミズももう怖くない。冷静さを失わないのが長生きの秘訣だ。そして、前回進んだ地点まで戻る。しかし、あの溶岩はどうすれば超えられるのだろう。
注意深く観察すると、横に細い道があるのを発見した。前はソウルのことで頭が一杯で気付かなかったのだろう。周囲は溶岩の熱気で蒸せかえるように暑く、息をするのも苦しい。だが、ここで立ち止まるわけにはいかない。覚悟を決めて、細い道を慎重に進んでいく。途中で巨大なクマムシが寄ってきたが、こんなところで戦うのは分が悪いと判断し、無視して、先へと進む。
溶岩地帯を越え、再び薄暗いトンネルを進むと白い霧が見えてきた。あれはデーモンの住処に違いない。装備を整え、薬草の準備をしてから霧を超えると、奥の方から炎に包まれたデーモンが猛突進してくるのが見えた。とっさに回避するが、デーモンは爆発を起こし、それに巻き込まれる。そこへ鋭い爪で追い打ちをかけられた。これは危険だと感じ、ひとまず物陰に隠れようとした。そうこうしている間に、再びデーモンが近付いてくる。
急いで入口近くまで走り、巨大な骨の後ろに身を隠した。しかし、すぐにデーモンがやってくるはずだ。デーモンの弱点や対処法が考えつかず、まさに状況は絶望的。と思いきや、デーモンが骨に引っかかった。やつは骨のせいで先に進めないのに気付かず、一心不乱に骨に向かって突進を続けている。これは願ってもないチャンスだ。
ギリギリのところまで近付き、骨の隙間から槍を突き出す。うまくデーモンに的中し、傷を与えた。デーモンはそれでも突進を止めようとはしない。距離を図りながら槍で攻撃していくと、デーモンは立ち止まり、力を溜めようとしていた。慌てて後ろに引くと、デーモンを中心にして爆発が起こる。しかし、今回は十分に距離を置いていたため、爆発に巻き込まれることはなかった。そして、再びデーモンは走りだす。私も再び槍を握り締め、突き出した。
どれだけ時間が経っただろうか。同じことを繰り返していると、デーモンがついに断末魔を上げ、生き絶えた。デーモンのソウルのお陰で生身へと還る。一時はどうなることかと思ったが、今回は思わぬアクシデントに救われた。これぞ人間の知恵の勝利、いや単にデーモンが単細胞過ぎたというべきか。
勢いづいた私は、あの忌まわしきボーレタリアに再び挑戦することにした。前よりはだいぶん強くなったはずだし、もうドラゴンの罠には引っかからない。ドラゴンが飛んでいくのを確認してから、その後ろを全速力で付いていく。これなら炎で攻撃されることはない。
ドラゴン地帯を抜けると、砦の下から聞き覚えの声が聞こえてきた。この声はもしや・・・と思い、薄暗い中を注意しながら進んでいく。角に隠れた奴隷兵を冷静に対処した先には、前に奴隷兵に囲まれて困っていた騎士がいた。今回も奴隷兵に阻まれて困っていたらしい。あまり戦闘が得意じゃない癖に、よく今まで無事だったものだ。私なんてドラゴンに焼き殺されたぐらいなのに。騎士はお礼を告げると去っていった。本当に大丈夫なのか心配になってくる。
通路を進んでいくとそこには見覚えのある白い霧があった。さっそくデーモンのお出ましか。今回はまだ生身なので、この状態で倒せれば願ったり叶ったりなのだが。こんなことなら薬草をもう少し持ってくるべきだった。
白い霧を抜けると、そこには巨大な騎士が待ち構えていた。巨大な剣や盾もさることながら、甲冑の中の正体が気になる。強大なソウルがあの甲冑を纏っているのだろうか。
騎士はがしゃんがしゃんと音を立てながら、ゆっくりとこちらに近付いてくる。そして、剣を大きく振り上げ、薙ぎ払った。動作がゆっくりしているのでローリングで避けられたが、あんな一撃をくらえば命が危うい。注意しなければ。騎士の次の動作を観察していると、後ろから矢が飛んできた。飛んできた方向を振り返ると、そこには弓兵の集団が居た。騎士に気を取られて、気付かなかったが、まずはあいつらから片付けた方が良さそうだ。矢が気になって集中できそうにない。
騎士と距離を置き、階段の方へと向かう。騎士は狭い場所へとやってこれず、立ち往生している。これなら弓兵も簡単に片付けられそうだ。しかし、そうはいかなかった。騎士は力を溜め、剣の先から魔法の矢が飛び出す。壁の後ろに隠れたので命中することはなかったが、ここでもうかうかしていられなさそうだ。騎士の魔法に注意しながら、弓兵を一人ずつ倒していく。
弓兵をすべて倒し、これでようやく騎士と一対一で対決できそうだ。下へと降り、騎士が近付いてくるのを待つ。騎士は先ほどと同じように剣を振り上げて薙ぎ払おうとした。すかさず騎士の方へと走り、足の間を抜けて背後に回る。そして、後ろから斬りつけた。本当に攻撃が効いているのか怪しいが、何度も斬りつけると踵からソウルが溢れ出してくる。どうやら踵が弱点のようだ。騎士と正面合わせにならないように注意しながら隙を見て攻撃を繰り返す。
しかし、騎士は一筋縄ではいかず、足を大きく振りあげて、私を踏みつけようとした。運悪くその衝撃に巻き込まれ、遠くへと吹き飛ばされてしまう。だが、ここでへこたれるわけにはいかない。体の痛みを薬草で和らげ、再び騎士の背後へと回る。踵に何度も斬りつけると、騎士は動きが止まり、後ろへと倒れた。ついにガタがきたのか。上半身を狙えるのは今しかない。すかさず頭の辺りを斬りつけると、騎士は大きなダメージを負ったようだ。そして、数秒後には霧のように甲冑が消滅した。騎士の強大なソウルが体に吸収されるのを感じる。まさか生身の状態で倒せるとは思っていなかった。やはり運が回ってきたようだ。
炎に潜むものは勝手にパターンにハマり、楽に勝利。動きが素早く、戦いづらいタイプだった為、儲け物でした。今回は連戦でボス戦を行うことになりましたが、生身の状態で塔の騎士を倒せた時は脳汁が出ました。ここの二階は安全ですし、体力回復ができるので戦いやすいデーモンだと思います。
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Demon’s Souls – もったいないソウル(5)
だんだん運が回ってきたようだ。この調子でストーンファング坑道を攻略することにしよう。あの蜘蛛が待ち構えていたトンネルをさらに奥へと進むと、向こうから赤いオーラに包まれた人間がやってきた。ダンジョン内でまともな人間を見たのはこれが初めてだ。突然の人間の登場に胸が高鳴る。彼もまたデーモンのソウルを求めて、彷徨っているのか。
彼は盾を構えながら、じりじりと近付いてきた。友好的ではなさそうだ。それならばとこちらも盾を構える。彼は目の前まで近付くと、突然棍棒を振り下ろしてきた。盾で防ごうとしたが、強烈な一撃に態勢を崩される。もう一度攻撃を繰り出そうとしていたので、とっさに前転で回避した。
すると、彼の背後に回ることができ、そこへ剣で斬りかかった。しかし、そこらへんのモンスターよりも頑丈でまだ倒れようとしない。彼が態勢を立て直す前に、続けざまに攻撃を加えていくととうとう力尽きた。いつもとは違う戦いに肝を冷やしたが、なんとか無事に決着がついて一安心だ。しかも彼は大量のソウルを持っていた。有り難く頂戴しておくとしよう。
さらに進んでいくと、キラキラと光り輝くトカゲを発見。前の溶岩トカゲとは違った美しさだ。しかし、少し近付くとトカゲは一目散にトンネルの奥へと逃げていく。これはお宝の匂い・・・長年のカンがそう訴えかけている。私は目の色を変え、トカゲを捕まえるために疾走する。ここでお宝をみすみす逃すわけにはいかない。
トンネルを勢い良く駆け抜け、ようやくトカゲに追いつこうとした時、トカゲがふっと目の前から消えた。一体何が起こったのか。次の瞬間には私は宙に浮いていた。いや、奈落の底へ真っ逆さまに落ちていたと言った方が正しい。そして、地面に叩きつけられ、命を落とした。冷静さを欠いたのが運のツキ。命は儚い。
せっかく手に入れたソウルを失うワケにはいかない。再び目覚めた私はさっそく先程の場所へと舞い戻る。もちろん、さっきよりも慎重にだ。トカゲを見つけても今度は冷静に対処し、追いつけなさそうだったので早々に諦めた。そして、崖で血痕を発見し、ソウルを回収。これで一安心だ。
トンネルを抜けると、そこには生身の冒険者が居た。何やら奥の方にあるお宝をプレゼントしてくれるらしい。しかし、お宝の上には巨大なクマムシが居て、危険な香りがするのは気のせいではないだろう。まず、上に登ってからクマムシを倒すことにした。背後まで近付いてもクマムシは気付きやしない。おまけに攻撃しても無視ときた。よっぽど鈍いのか、それとも冬眠中なのか。チャンスとばかりに攻撃するが、クマムシの頑丈な皮膚にはほとんどダメージを与えられない。蜘蛛の時とと同じように長期戦に陥らざるを得ない。とはいえ、今回は一方的に攻撃するだけなので安全だ。
ようやくクマムシを倒したと思いきや、やつの体が炎に包まれ、これまた危険な雰囲気。すぐにその場所を離れると、数秒後にクマムシは爆発した。さきほどの冒険者は爆発に巻き込まれたようだが、それでも命は落とさなかった模様。あんな爆発に巻き込まれて、よく無事だったものだ。しかし、依然としてお宝は危険な香りがしているので、ここは無視を決める。また、今度取りに来るとしよう。
坂を下って行くと、空飛ぶクマムシの大群がいきなり現れた。こうして毎回、冒険者を襲っているのだろうか。見事に息が揃っていて、感心してしまう。しかし、クマムシたちの動きは遅く、簡単に振り切れそうだ。硬いクマムシを相手にするのは面倒だったため、ここはスルーすることにした。
そして、坂の一番下まで到達すると、今度は地面からミミズが飛び出してきた。慌てて後ろに下がると、ミミズは酸を吐き出してくる。空飛ぶクマムシに、酸を吐くミミズ。どこもかしこも罠だらけ。ダンジョンに平穏はない。一時も気は休まらない。
ミミズは頭が弱点のようで、集中的に狙うとあっさり生き絶えた。クマムシもこれくらい柔ければ有り難いのだが。ミミズ地帯を抜けると、再び薄暗いトンネル。その先には溶岩と巨大なクマムシが待ち受けていた。命を失いそうな、そんな危機を察知した私は一度戻ることに決めた。なぜならソウルが10000も溜まっていたからだ。これだけのソウルを安々と失うワケにはいかない。地道な強化が後で役に立つはずだから。
冒頭のファントムはプレイヤーではなく、AIです。この頃はオンラインのシステムをまだ把握していなかった為、「アワワワア(((( ;゚Д゚))))PKキター」とドキドキしてしまいました。ファントムは通常のモンスターよりも頑丈かつ動きが読みにくくて苦労します。しかし、プレイヤー操作の本物のファントムはそれ以上に恐ろしい。
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Demon’s Souls – 苦痛の先は全能感(4)
ボーレタリア王城で自信を喪失した私はストーンファング坑道を攻略することに決めた。嫌なことを先送りしているような感じだが、実際そうなのだから否定はしない。生きていれば苦難が訪れることが幾度もある。そういう場合、何度も挑戦するのも大事だが、時には諦めが新たな解決を生むこともある・・・のだと思いたい。そう言い聞かせたい。挫折を味わうことで人間はまたひとつ成長するのだと。
ストーンファング坑道は夕日に照らされた美しい場所だ。こんな時ではなければゆっくり風景を楽しめたことだろう。通路を上がっていくと、さっそく敵と遭遇した。いや、敵というよりも岩石に遭遇したと言った方がいいかもしれない。上から何者かが巨大な岩石をガンガン放り投げている。これも冒険者を阻む罠なのか。それとも劣悪な待遇に嫌気が差した採掘者の暴力的な抗議活動なのか。真相は定かではないが、とりあえずあそこを通り抜けなければ先へと進めない。慎重にタイミングを見計らい、塔の中へと飛び込んだ。
坑道内には作業者が未だに採掘を続けていた。デーモンに支配されてもなお奴隷のように扱われる。なんとも悲惨な末路だ。ここは私が息の根を止めてやるしかない。背後からそっと近付き、槍を突き刺す。槍の強烈な一撃で作業者は息絶えた。
さらに奥へと進むと道化師のようなおかしな格好をした男に出会う。恰幅が良くて、手にムチを持っていることから、作業者たちをこき使う管理者ではないだろうか。彼はこちらの姿を発見すると不気味な笑い声を上げながら、火の魔法を繰り出した。盾でとっさに防いだから良かったものの、まともにくらっていたら致命傷では済まないだろう。
ひとまず物陰に隠れ、隙を窺う。魔法を放った瞬間を狙い、連撃する。しかし、彼は怯まずに反撃を繰り出してくる。強烈な一撃をくらい、大きなダメージを負ってしまう。深追いは厳禁、ヒット&アウェイが有効といったところか。今度は欲張らずに一回攻撃しては回避という戦法でカタをつけた。非常に頑丈だし、見た目も不気味であまり相手にしたくない敵だ。
紅蓮のようなトカゲが壁に張り付いているのを発見し、思わずその美しさに魅了される。よく見てみようと近付いてみたら、トカゲが状況を察知し、襲いかかってきた。思ったより機敏ではないが、体に炎をまとっているため、こちらに燃え移る危険性がある。槍のリーチを活かして、ギリギリの距離から突いて、片付けた。それにしても見事な美しさだった。
さらに坑道を進んでいくと、トンネルの向こうから火の玉が飛んでくる。とっさに回避したが、すぐさま次の火の玉が飛んできて被弾。トンネルに隠れる場所はなく、来た場所は魔力によって阻まれ、もはや進むしか道はない。火の玉を間一髪で避け、トンネルの奥を目指す。そこには巨大な蜘蛛が待ち構えていた。こいつが火の玉の正体だろう。蜘蛛の巣を張っている張本人が巣を燃やしかねない炎を扱っているのには違和感を覚えざるを得ないが、きっと坑道に長年住み続けてデーモンの力を得た結果、炎に耐える蜘蛛の糸を作り出せる特異体質に変化したのだと解釈したい。
蜘蛛の近くまで行くと火の玉連射は終わったが、今度は長い脚を利用した薙ぎ払いと巨躯による押しつぶし、そして炎の息を吐きかける。炎の息は盾で少しなら防げるものの、時間が長いため、その間にスタミナが切れ、少しだけ体が炎で焼かれる。いまのところこれしか効率的な防ぎようが考えつかなかったため、薬草のゴリ押しで乗り切るしかない。
蜘蛛は押しつぶし攻撃をした後に少し隙を見せるので、そこを槍で突き刺す。ほんの少しだけダメージは与えているようだ。しかし、これは長期戦に陥らざるを得ない。手持ちの薬草が残り少なくなってきた時、ようやく決着が着いた。槍の攻撃力が心もとないせいで持久戦になってしまったが、物量ゴリ押し作戦が見事に効いた。そして、蜘蛛の強力なソウルを吸収し、再び肉体を取り戻した。この肉体とはどれだけお付き合いできるだろうか。ダンジョンに出かけて5分で肉体喪失。この世界ではそんなタチの悪いジョークのような出来事が頻繁に繰り返される。
ストーンファング坑道は難易度が低めで初心者向けのダンジョン。ここでは記載していませんが、道中で数回死んだものの、タカアシ鎧蜘蛛は初見で倒すことができ、ものすごい快感を味わいました。デモンズは「俺TUEEE!」じゃなくて、「こんな難関をクリアできる俺SUGEEE!」感を味わえるゲームです。何度も苦労して困難を克服していくのも楽しいですが、一発で強敵をねじ伏せれると大変爽快ですね。ちなみに重量はステータス依存で、頑強を上げれば保管庫のごとくアイテムを持ち運べるため、制限はそれほど厳しくなく、RPG的な物量作戦も可能です。ただし、序盤のアイテム調達は苦労するかもしれません。
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Demon’s Souls – 再起を繰り返すRPG(3)
ドラゴンの襲撃を回避し、ついにボーレタリア王城の扉が開いた。体力を回復し、装備を今一度見直してから門へと入る。中はとても薄暗く、松明のわずかな明かりしかない。奥の方からべちょべちょという不気味な物音が聞こえるが、その正体は一体なんなのか分からない。しかしながら、その気配が少しずつ近付いてくるのを感じる。
目を凝らして、注意深く深淵を覗くと正体があらわになった。ゼリー状のバケモノがいくつも重なり、大きな塊を成していたのだ。そのデーモンは体から槍を飛ばしてくる。盾でなんとか防いだものの、同時にいくつも槍が飛んできて、態勢を崩されていく。ここはひとまず物陰に隠れるべきだ。松明のかかった柱の後ろに身を隠し、デーモンをおびき寄せる。
すると、デーモンは柱にぶつかり、立ち往生。チャンスのように見えたが、デーモンは槍の連撃で、攻撃させないように威圧してくる。しばらくするとしびれをきらしたのか、分裂して襲ってきた。各個撃破するなら今しかない。一つずつ相手にして、地道に潰していく。デーモンは正面が甲羅のような盾で覆われていて硬いが、裏はゼリー状の本体が丸出しで大打撃を与えられる。裏をかきながら着実にダメージを与え、火炎壺の炎で焼き尽くした。
デーモンを倒すと強大なソウルを獲得し、生身の身体に再び戻った。生きるために何かを犠牲にしなければならない。今回はデーモンを食らい、生を取り戻したということだ。そして、神殿で火防女(ひもりめ、かぼたん)にソウルを渡し、肉体の強化を図る。要の人に話を聞くと、あのデーモンを倒したことで他の場所への要石が開放されたようだ。
このままボーレタリア王城を攻略すべきか、それとも他の場所から攻めるべきか。新しい風景への好奇心が高まり、腐れ谷へ向かってみることにした。腐れ谷・・・名前からして陰気臭そうだ。
腐れ谷は絶壁に木の板の足場が組まれた場所だった。ボーレタリア王城よりも足元には気をつけなければならない。しかも、こんな足場の悪い場所に二足歩行の鳥が住み着いており、近寄ると襲ってくる。迂闊にローリングは使えないため、フェイントと防御で戦闘を切り抜けなければならない。幸い、鳥は動きが遅いのが救いだ。
梯子の下で何匹もの鳥が待ち構えているのを発見。これは降りる前にボウガンで倒した方が良さそうだ。ボルトの数はまだ余裕がある。左手でボウガンを構えて狙い撃っていると、鳥が死角に隠れようとしていた。狙いを定めにくいため、こちらも移動しようとすると、下へと墜落してしまった。下へ落ちるとすぐに鳥が集まってきて、一気に攻撃を繰り出してくる。そして、次の瞬間には絶命していた。
私にはここはまだ早かったのかもしれない。そう思い直し、ボーレタリア王城を先に攻略することに決めた。要石で移動し、その先へと進む。長い通路には奴隷兵が何人も待ち構えているのが見えるが、もはや私の敵ではない。
奴隷兵をあしらいつつ、通路の奥へと進んでいくと、どこかで聞き覚えのある、あの雄叫びが後ろから聞こえてきた。気づいた時には炎に包まれ、そこを兵士に弓で撃たれて絶命。気が付けば、見覚えのあるいつものあの風景に戻されていた。幾重にも張り巡らされた罠の数々が私の行方を拒む。
ゼリーのデーモン(ファランクス)は初見で倒せましたが、鳥にやられ、谷へと落ち、ドラゴンにやられ、青い騎士にやられて・・・と死にまくり。もしかしたら一番死んでいた時期だったかもしれません。この後、坑道へと進み、徐々にコツを掴んできて、デモンズの虜になっていきます。デモンズ恐ろしい子!
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Demon’s Souls – 出鼻を挫かれるRPG(2)
神殿に仕える騎士の私はボーレタリア王国の凶報を聞き、中心地の楔の神殿を目指していた。楔の神殿への道も濃霧に覆われており、デーモンの眷属や堕ちた戦士たちが生きた魂を求めて、襲いかかってくる。強国として知られるボーレタリアの戦士たちは手強く、決して油断はできない。ほんの一時の気の緩みが形勢逆転に繋がってしまうのだ。
石造りの部屋を抜けると、そこには三つ目の巨大なデーモンが居た。一目見ただけでこの状況がいかに危険かを理解する。右手に握られた斧の一撃をくらえば重傷は確実。いや命を落とす。しかし、すでに入り口は見えない力によって閉ざされ、後戻りはできない。腹を決めるしかなさそうだ。
デーモンが斧を振り下ろすタイミングに合わせて、横っ飛びをし、回避する。そして、すかさず一撃を叩き込んだ。だが、まったくといって言いほどダメージを与えられず、怯みもしない。次の瞬間にはデーモンが攻撃を繰りだそうとしていた。懐に入り込み過ぎた結果、攻撃を避けられず、強力な一撃をまともにくらってしまう。体中が引き裂かれるような痛みを感じながら、次第に意識が遠のいていく。私の旅ももはやこれまでか・・・。
再び目を開けると楔の神殿と思われる場所に居た。先程の戦いは一体なんだったのか。現実だったはずだが、あの時の痛みは感じない。しかも、体全体にはオーラが漂っている。
神殿に暮らす人々に話を聞くと、真実が見えてきた。私は確かに死んだが、彷徨う魂として再起したようだ。デーモンに対する強い思いがそうさせたのか。詳しいことは分からないが、とにかくこの状態で戦いを続けるしかない。それがきっと私の使命のはずだから。そして、戦士から目的の場所へ瞬時に移動できる要石のことを聞き、ボーレタリア王城へと向かったのだった。
城の入り口は閉ざされており、まずはここを開けるのが先決だ。左の脇道から塔を登っていく。ここは足場が悪く、油断していたら谷底に真っ逆さまだ。また、辺りは薄暗く、心もとない明かりしかない。いやらしい場所で敵が待ち伏せしており、慎重に進まざるを得ない。
一番上まで登った先には赤い目の騎士が待ち受けていた。そこには冒険者のメッセージが残されており、警告をしている。いまの私で太刀打ちできるだろうか。不安に駆られ、別の道を捜すことにした。ここはまた後で訪れることにしよう。
左の道では青い騎士が待っていた。やつも強力な一撃を繰り出すが、しっかり目視して回避し、そこを攻撃すれば問題はない。やつは危険な状況に陥り、回復を試みようとするが、その瞬間に攻撃を叩き込み、決着が着いた。
奥へ進むと奴隷兵に囲まれた人間を発見する。彼は助けを求めているようだが、果たしてこれは罠なのか。ダンジョンを彷徨う私の心はすでに疑心暗鬼に陥っていた。
しかし、彼の言葉を信じて、助けてみることにした。奴隷兵など私の敵ではない。敵を殲滅すると彼は感謝の言葉を伝え、望遠鏡を差し出し、去っていった。それにしても彼は良い装備をしていた。正直なところ、後ろから襲ってしまおうかと欲望に駆られたのは事実だ。
さらに通路を進んでいくと、ドラゴンが飛んできた。ドラゴンの炎で兵士たちは瞬く間に消し炭にされていく。あれに襲われたら私もひとたまりもないだろう。ここは一先ず後回しにして、別の道を探す。
すると、ドラゴンの住処にやってきた。そこにはお宝がいくつも落ちており、私を誘う。欲望に負けた私はドラゴンの隙を見て、お宝へと近付いた。すると、別のドラゴンの尻尾で攻撃され、それが致命傷となり、命を落とした。
目を開けると、再び楔の神殿。何度繰り返せば、魂は解放されるのか。私の旅はまだ始まったばかりだ。
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Demon’s Souls – 心が挫けそうなRPG(1)
ダークファンタジーを基調とし、近年稀に見るストイックなゲーム性を採用したアクションRPG。主人公はデーモンが住み着いたボーレタリア王国を救済するため、危険な冒険の度に出る。5つのステージに待ち構えるデーモン(ボス)を倒すのが主人公の目的だ。
ゲームが始まると、まずはキャラクター作成から行うことになる。ここで決められるのは名前、性別、生まれ、外見の4つだ。生まれは兵士、騎士、狩人、魔術師、神職、盗賊などがあり、それぞれ初期ステータスが異なるものの、ステータスはどの生まれでも後から自由に上げることができる。外見は細かく弄ることが可能で、洋RPGに匹敵するほどだ。やはり自分でデザインしたキャラというのは愛着が湧くものである。
武器は剣から鈍器、斧槍や弓など、幅広い種類が用意されている。武器毎にモーションや攻撃速度、リーチが異なる。槍やハルバードはリーチが長い分有利だが、振り回さないため、攻撃範囲が狭い。逆に剣や斧は攻撃範囲は広いが、リーチが短くて反撃をくらいやすい。また、剣は斬撃、槍は刺突属性に優れていて、柔らかい敵には斬撃、硬い敵には刺突が有利に働く。敵によって武器を使い分けるのも戦術の一つだ。それを意図してか、武器の装備欄は4つあり、瞬時に切り替えられるようになっている。
敵毎に攻撃パターンは異なり、かなり小賢しい戦法をしてくる。こちらの攻撃を弾いてカウンターをくらわせてくることもしょっちゅうだ。当たり前のことだが初見の敵の強さを測るには実際に戦ってみるしかなく、強そうなやつは恐ろしいくらい強い。特に序盤は青い騎士や赤い騎士に苦労させられることだろう。
攻撃や防御をするのにはスタミナが必要であり、馬鹿みたいに武器を振り回すことはできない。スタミナ管理は戦闘で非常に重要であり、これが駆け引き性を高めている。武器の特性や差別化がきちんと行われており、敵のAIもそれぞれ小賢しい作りで、剣戟アクションの駆け引きは良く出来ている。
攻略ステージは5つあり、基本的にそれぞれ3つのエリアで区切られている。たとえば、1-1、1-2、1-3という風にだ。最深部にはデーモン(ボス)が待ち構えている。マップはすべて固定であり、ランダム生成要素はない。楔の神殿というのが街の役目を担っていて、ステータスアップや買い物ができる。5つのステージの攻略順は自由となっており、ロックマンのように気分次第でどこから攻めてもいい。難しいと感じたステージは後回しにするのもアリだ。
マップの見た目はいかにも迷宮らしい雰囲気を漂わせているが一本道が中心であり、印象的(特徴的)なレベルデザインがされているので迷いにくい。縦方向に長い構造を中心とし、高所を活かした罠や仕掛けがふんだんに用意されており、死を誘う。とりあえず落下死、注意不足で落下死、注意していても落下死、お宝に目を奪われ落下死、調子に乗ってローリングしていたら落下死、足場が崩れて落下死、敵に突かれて落下死、落下死は死亡原因の上位を占める。
また、画像を見てお分かりの通り、マップは薄暗い。主人公の明かりは周囲をぼやっと照らす効果しかないので、少し離れた場所はまさに暗闇。お陰で敵の不意打ちや罠に引っ掛かり易く、死亡確率を高める。そのためダンジョン内では常に緊張感に包まれるというわけだ。ディスプレイの輝度やコンストラストを明るくすれば楽にプレイできるだろうが、それではせっかくの雰囲気が台なし。やはりここは暗めで遊ぶのが望ましい。
「死にゲー」と評されるほど死にやすいゲームだが、死んだとしてもゲームオーバーではない。死んだ場合はソウル(お金と経験値の役割を持つ)をその場に落とし、ソウル体としてステージの始めに戻される。ソウル体では体力の上限が生身の状態の半分までしか回復しないが、それ以外のペナルティはない。死んだ時に落としたソウルはその場に戻って拾えば取り戻せる。しかし、拾いに行く途中で死んでしまった場合、一つ前に落としたソウルはなくなってしまうため、回収作業はいつもよりもさらに緊張感が高まる。
ソウル体から生身に戻るにはデーモン(ボス)を倒す、ファントムとして他プレイヤーの世界に現れて協力してデーモンを倒す、ファントムとして他プレイヤーの世界に侵入してPKする、復活アイテム(レア)を使用する、以上の4つの方法が用意されている。ソウル体のペナルティはそれほど大したことないし、死にやすいゲーム性のため、普通はソウル体で攻略していくことになるだろう。生身で過ごす時間はほんの一時に過ぎない。
オンラインに繋いでいる他のプレイヤーが時々、白い亡霊として現れる。この状態では協力することはできないし、このゲームにはチャット機能がないので話せないが、同じ時間に同じ場所で戦っているプレイヤーが居ることでちょっとした共感を覚えるのは確かだ。「他のプレイヤーも居るから頑張らないと」、「一人じゃないから怖くないモン」と心強く感じたことは何度もあった。チャット機能がないからこそ、自分のいいように想像できて、世界観を壊されることもない。
また、地面に定形メッセージを残すことができて、他のプレイヤーが読める。危ない場所には「この先、注意」や「よく見て」などのメッセージを残して、他のプレイヤーに助言を与えたりすることができるわけだ。逆に利用して「怖がらずに進んでみよう」とかブラフをかけることで死を誘える。他のプレイヤーがメッセージを評価してくれると体力が回復するので、ついついメッセージを残したくなる。鹿ゲーと同様に、オンラインプレイを導入しながらもコミュニケーション要素を限定することでロールプレイを壊さない工夫がされている。
デモンズソウルは登山に似ている。山を登っている時は「なんでこんなことしているんだろう」、「まだ終わりじゃないのかな」、「もうアベしちゃおうかな」と、つい弱音を吐きそうになるが、登り終えた時には疲労と共に清々しい達成感を味わえる。そして、「他の山はどんな景色かな」、「次はもっと高い山に登ろう」と挑戦心をくすぐられるのだ。
死んで覚えるのがデモンズソウルのゲーム性。マリオ、ロックマン、魔界村のように、何度も何度も死んで死体の山を築き、苦労を積み重ねながら少しずつ学習して、その屍を超えていく。これは一昔前では当たり前のスタイルだったが、現在のメジャーゲームではあまり見られなくなった。最近の主流は簡単に快感が得られ、ずっと気持ち良いままでクリアまで導く、そんな接待スタイルが蔓延っていると言ってもいい。苦労、努力、忍耐はタブーなのだ。
デモンズソウルはそんな姿勢に対してアンチテーゼを込めつつ、新感覚のオンラインプレイを取り入れることで、単にオールドスクールなだけで留まらないゲーム性を構築している。確かに難易度は高めだが、細かいところまで配慮が行き届いており、初心者への救済要素も用意されているし、決してプレイヤーを突き放してはいない。わざとぶっきらぼうにしているところはあるものの、理屈の通らない不親切な部分は少なく、むしろ論理的に設計されている。
PCゲームはクイックセーブ&ロードでやり直しが容易にすることが基本であり(ローグなどでセーブデータのバックアップを取るユーザーもいる)、なかなかこういう仕様のゲームは作られにくい。定点セーブやチェックポイントセーブが一般的なコンソールゲームらしいゲーム性とも言える。死んだ時のペナルティが少なく、剣戟がしっかりしていて、マップ攻略の面白みがあり、繰り返しプレイにも耐えるのも魅力的だ。つまらないゲームは繰り返しやらされるとウンザリしてくるが、デモンズソウルはそうは感じない。少しずつ次へと進むことに喜びを感じ、凡ミスしても自分のせいだからと納得してしまう。古き良きアクションゲームのストイックなプレイが好きだった人、Wizやマイトマなどの3DダンジョンRPGに心をワクワクさせていた人はきっと楽しめるRPGのはずだ。
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Dragon Age 2 – スタイリッシュメイジアクション(Demo)
バルダーズゲートの後継作と言われていたが、実際はStar Wars: Knights of the Old Republicの精神を色濃く受け継いだシリーズの続編。このデモではダイジェスト形式でいくつかの戦闘と会話シーンが体験できるようになっている。会話の選択肢はMass Effectのようなスタイルになり、丸いアイコンが選択の傾向を教えてくれる。攻撃的な答えなら拳のアイコン、素直な答えなら天使の輪っかという風に。これは英語が苦手な人にとって助かるシステムだ。
デモ版ということで制限されているが、今作でも主人公のエディットは可能なようだ。顔はJRPGのようなアニメチックな美形キャラになっている。前作のキャラはどこにでもいそうな芋ばかりだったので、その点に不満を抱いていた人には朗報といえるだろう。クラスはウォリアー、メイジ、ローグの三種類が用意されており、クラスによって覚えるスキルが異なる。スキルの種類は多そうなので、今回もキャラビルドの楽しみはありそうだ。
操作性は前作よりもスピーディーになった。キャラクターの剣戟もJRPGのようなスタイリッシュなアクションに変わっている。ただ、そのせいで戦闘シーンの違和感はさらに強くなり、薄気味の悪さが漂う。しかしながら、魔法の場合は別だ。メイジは通常攻撃が魔法になっていて、連続エネルギー弾のごとく炎や氷を撒き散らし、爽快感が高い。大男が剣をブンブン振り回して、敵を何百回も斬りつけている姿は滑稽だが、魔法ならばそういう違和感とも無縁であり、真実味がある。派手な大魔法で敵を一掃するのも爽快だ。しかし、魔法のフレンドリーファイアはなくなったのだろうか。
敵の攻撃を目視で回避できたり、アクション性は向上しているが、この出来ではどっちつかずという印象が強い。TRPG特有の泥臭いチンタラしたアクションをよりスピーディーに、より迫力を持たせたいという意図があるのだろうが、洗練されたアクションのMass Effectと比べると嘘っぽさが目立つ。
主人公以外の仲間を直接操作ができ、仲間に乗り移って指示を出していく。指示を出さなければ勝手に行動するので、難易度の低いこのデモでは主人公の操作だけに専念しても問題はないだろう。製品版ではきっちり指示を出さなければ勝てないようなバランスであることを願いたい。
近接戦闘はどれも嘘っぽいなか、メイジのかっこ良さが光る。前作は興味が沸かず途中で放棄しているのだが、今作のメイジプレイには興味を惹かれた。
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