Serious Sam 3: BFE – 汝ヤケクソであれ(クリア)

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約12時間でクリア。後半の2マップは今までのシリーズのようにヤケクソ感満載で、充分にシリアスサムを味わえる。特にラストはシリーズ至上最大の湧きであり、このデタラメなヤケクソ感こそがシリアスサム。また、FEやSEのようなアリーナスタイル(敵を全滅させるまで扉が開かない)ではないので、プレイヤースキルさえあればスルーできる仕様は良い。スルーできるという選択肢があることで、たとえスルーが難しかったとしてもアリーナスタイルのようなやらされている感が生じない。

ラスボス戦もフレームレートお構いなしに敵を大量に登場させ、他のマップでは60fpsで安定している設定でも、ここだけは20fps台まで落ち込むというアホさ加減。他のゲームでは許されないが、シリアスサムなら許されてしまう。ただ、ボス戦は今回もとある手順を行わないと倒すのが難しく、相変わらず面白みに欠ける。多人数でゴリ押しすれば銃だけでも倒せるんだろうか。

個人的にはスレッジハンマー、ハンドガン、ショットガン、アサルトライフルを使い分けて戦う必要があった序盤の市街戦が一番面白く感じた。これは私がFEやSEを何度もプレイして、シリアスサムの過剰なインフレ戦闘(強力な銃火器でひたすら大量の敵をなぎ倒すだけ)に飽きているからであり、今回もFEやSEのような感じがずっと続いたらどうしようと考えていたのだが、今風の要素(スプリントやリロード)を取り入れることで戦術性が増し、それが良い変化を与えていた。序盤はDOSゲー、中盤からシリアスサムという感じで、スタイルが徐々に変化し、なだらかに難易度が上昇していく為、FEやSEよりも単調さは感じず、最後まで楽しむことができた。

シングルプレイはシリーズの中で一番面白かったが、今までよりも全体的にシングルプレイ重視という傾向は否めないので、多人数COOPを期待している人には不満が出るのも致し方ないかなとは思う。また、シリアスサムらしい戦いを味わえるのは中盤以降なので、初めから従来のプレイを期待している人は肩透かしを感じるのは仕方ないだろう。屋内のステージは完全に失敗だし、新しい敵もあまりよろしくないのが多い。しかしながら、昔ながらのオールドスクールな戦いを楽しめる数少ないFPSであることは間違いなく、オールドスクールシューターファンは買っておいて損はないタイトルだと言える。


【マップを作るならどんなものがベストか】

初めは敵の少なさに不満があって、過去作を意識したマップを作りたいという気持ちが強かったが、後半のマップでそれが実現されていた為、目的を失った。COOPで盛り上がる無重力やジャンプ台(非アスレチック)の仕掛けが一切無かったので、もしマップを作るならこれを導入したい。それとレーザーやスナイパーライフルもほとんど活躍の場がなかったので、これらの武器を存分に楽しめるようにしたいところだ。スナイパーライフルが映える戦闘はハーピー戦であり、容易にシチュエーションが想像できるのだが、レーザーはアサルトライフルやミニガンと変わらない為、活かすのがなかなか難しそうではある。まぁ、MOD作る!マップ作る!と言って、まったく完成しないのは私の常套手段なので、今回もそういう感じでフェードアウトしそうではある。

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