ゲームにボリュームは必要か

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人間革命で20時間以上の長さが~などと書いていたが、私としてはプレイ時間の長さは重要ではない。特にアクションゲームに限っては時間的ボリュームよりも、充実具合のボリュームの方が重要だ。薄い内容を引き伸ばしただけの50倍に薄めたカルピスなんて時間の無駄にしか感じない。たとえ10時間でクリアできたとしても、ギッシリ詰まった濃厚な体験ができる方が好ましい。一番望ましいのは30時間超の時間的ボリュームがありつつ、カルピス原液の濃厚さが最後まで味わえるような内容だろう。

5年くらい前なら長ければ長いほど「いっぱい遊べて嬉しい」などと単純に喜んでいたかもしれない。しかしながら、今は時代が違う。少なくとも私にとっては5年前と今では明らかに状況が異なる。

新作ソフトは5000円から3000円へ、届く時間は1日から一瞬へ、DL販売による価格破壊と流通革命によってゲームの入手コストが大幅に下がった。海外輸送を首を長くして待つ必要もなく、新渡戸稲造や樋口一葉を使うこともなくなった。2005年頃からコンテンツの高コスト化によってアクションゲームの平均クリア時間は30時間超から10時間以下へ変化したのにも慣れてきたのかもしれない。

積んでいるゲームに追われるようにしてプレイする姿はどこか間違っているようにも思うが、ゲームが好きだから色んなものを食べたいという欲求には抗えず、一つのゲームに費やせる時間は減った。だからこそ内容が充実しているなら10時間くらいでキッパリ終わってくれた方が私としては嬉しい。だらだらと内容を水増しているようなものは歓迎できないし、それによってクリア時間が引き伸ばされたとしたら、私にとってはむしろそれはマイナス要因になり得るかもしれない。


人間革命の記事でゲームのボリュームに対して誤解されそうところがあったので、弁解の意味も含めて私のスタンスを書いた。人間革命の場合はプレイの多様性で色んな味を楽しめるようにして20時間超を充実した内容にしようとしているのだが、残念ながら感想でも書いたように経験値システムが素直にそれをやらせてくれない。

今までもゲーム時間がどうのこうのと書いていましたが、今後は時間的ボリュームと内容のボリュームを考慮して書いていかないといけないなと思いました。いくら長くても内容が薄っぺらかったら意味がないわけで。ただ、人によって内容の見方は違いますし、単純な時間的ボリュームだけでも参考になるとは思います。

コメント

  1. ボリュームとシナリオのバランスをうまく取って欲しいかなと思います。

    面をクリアしていくたびに新しい喜びに震えさせられたのはFar Cryでした。
    スルメのように噛み続けたのはFallout3でした。

    面数が有り余っても最近はつらいんですよね。
    体力もそうですが、なによりモチベーション的に。
    やる気で始めたゲームの単調さに押されて頭痛が始まってダウン…ってことを何回も続けてると、
    ゲーム自体を起動しようという気力が無くなっていくんですよねぇ悲しいことに。

    逆を取ってくれるならSerious SamやMercenaries 2くらいにぶち切れてほしいと思います(笑)

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