The First Templar – それはとっても大味だなって(1)

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テンプル騎士団を題材にしたアクションアドベンチャー。プレイキャラクターは盾持ちのCelian、大剣のRoland、二刀流のMarieの三人が登場する。初めはCelianとRolandを操作して進めていくことになるが、途中でRolandは離脱し、それからは代わりにMarieを操作できるようになる。プレイ中は常に二人一組で行動し、プレイキャラはいつでも切り替え可能。操作していない方の相方はAI、もしくは他のプレイヤーが行う。ドロップイン/アウトに対応しており、プレイ中でも参加が可能となっている。AIへはFollowとStayの命令のみ下せる。

戦闘は5人程度のグループと戦うことが多く、殺陣のような展開。敵は割り込み攻撃を行うこともあるが、その場合は頭上に攻撃マークが表示され、ガードや回避が容易にできる。盾を装備している敵には通常攻撃は効かず、攻撃ボタン長押しのパワーアタックで盾を破壊する必要がある。攻撃するとアタックオーブ(画面左下の水色の丸)が補充されて、その分だけパワーアタックが可能。

攻撃ボタンをテキトーに押していれば連続攻撃が可能で、操作は難しくない。ターゲッティングシステムはないが、敵の近くで攻撃すると向きを微妙に調整して攻撃してくれる。ただ、これは勝手に向きを調整するので操作が気持ち悪い感じもする。また、攻撃エフェクトや当たり判定が微妙で命中感に乏しく、爽快感が薄い。戦闘はテキトーに攻撃していれば勝ててしまうので大味感が否めない。

戦闘の他にアドベンチャーゲーム的なステルスミッションや追跡シーンなども用意されており、ゲーム展開に起伏を持たせようとする意図は分かるがちょっとしたイベントに過ぎず、本格的なステルスゲームに比べると劣る。

ヘルスは有限で自動回復はない。ただし、ヘルスオーブ(画面左下の赤丸)にストックできて、ヘルスが無くなるとオーブの数だけ自動で回復する。道端には回復アイテムが落ちており、これを使用することでヘルスの回復やオーブの補充が行える。回復アイテムは大量に用意されているので回復に困ることはない。むしろ、余る場合の方が多く、ゲームバランスは雑な印象を受ける。道端には樽や箱などのオブジェクトが置かれているが攻撃しても破壊できず、持ち上げることなどもできない。

ステージクリア型のシステムで道のりは基本的には一本道だが、脇道に宝箱やボーナス目標などが用意されている場合がある。敵を倒したり、宝箱を発見すると経験値を取得し、それで新たなスキルを習得できる。スキルはシールドバッシュやカウンターやフィニッシュムーブの追加、ヘルスオーブの増加など。ちなみに魔法などのアクティブ系スキルは用意されていない。スキルが増えていくほど戦闘でできることが増えていくので、後半の方が面白みが増していくかもしれない。

カットシーンの挿入がやたらと多く、テンポが悪い。カットシーンの内容も地味で淡々と進行していく感が強い。カットシーンはEscキーでスキップできるものの、これだけ多いと飛ばすのも面倒だ。二週目プレイやCOOPのことをあまり考えていないようにも思える。

ゲームが進行していくと服や武器が手に入る。四種類ずつ用意されているようで数は多くない。また、敵からアイテムや武器をルートすることもできない。着せかえ要素やアイテム収集には期待しない方がいいだろう。

スクリーンショットでは面白そうに見えたが、実際に触れてみると操作性はもっさりとしていて、爽快感に欠ける。純粋なアクションゲームではなく、アクション”アドベンチャー”と考えたほうがいいだろう。個人的に、久々に「やっちまったな感」を味わっている。COOPなら文句を言いつつ楽しめそうだが、シングルとなるとこの内容は厳しい。スキルが増えていくる後半に期待するしかない。今のところフルプライスでは厳しく、セール待ちした方がいいという印象。

コメント

  1. レポートどうもです。延期と聞いていましたが、発売されたのですか。これ2人でやろうと言ってた奴ですよね。ムービーを見ていると、肝心のゲームプレーシーンが少なくて、そこはかなくクソゲーっぽかったのですが、「やっちまったな感」でしたか…まあ、ダメなゲームでもCoopでは化けて面白くなると思うので、やりましょうか。ただ、書かれているとおりセールまで待たせてください

  2. 公式のトレイラーはフィニッシュムーブシーンを繋げてかっこよく見せてますけど、実際は相当地味ですよ。
    アサシンクリードやバットマンのチャンバラを意識しているような戦闘ですが、それらのレスポンスの良さや爽快なヒット感は無いです。
    小さいソフトハウスがトリプルA級に憧れて作った感が半端ない。
     
    動作がもっさりしているわりにアニメーションが軽いのも相反している感じがします。
    アニメーションががっしりとした重厚感溢れるものであればリアル指向ということで割り切れますし、アサシンクリードとかと差別化できると思うのですが。
    どれも中途半端過ぎて、個性を見いだせない。
     
    現状は半額まで待った方がいいという感じです。

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