またつまらぬ日常が始まってしまった

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長いようで短かったGWが終わる。用事で2、3日潰れたとはいえ、当初の目的の積みゲー崩しは一つもクリアできないという情けない結末を迎えた。休みが続くとゲームを起動する気力がなくなる。起動さえすれば熱中してプレイできるのだが、起動させるまでが大変なのだ。その代わり、HDDに録り溜めていた春アニメをすべて鑑賞できた。アニメは見ているだけでいいから、ほんと楽ですよ。

今期のお気に入りはジュエルペット サンシャインになるだろうか。原作や前作は知らないし、元は幼児向けのようだが、オヤジでもやらないようなベタなオヤジギャグや80~90年代のネタが挟まれていたり、人気の高い女性声優を多数起用していて、大きなお友達を意識して作っているようにも思える。基本的にドタバタコメディタッチなのでメインターゲットである幼女も楽しめるだろう。幼女から大きなお友達まで楽しめる、懐の深いアニメと言いたいところだが、ペットが主役であり、衒学的な要素が乏しいので幼女と大きなお友達の間の層(リア充や高校生)にはウケが悪いかもしれない。個人的には一応ヒロインらしい花音様のキャラデザ、ツンデレ外道ぷりが大変気に入っていて、花音様目当てで見ている感じもある。明らかにヒロイン向けではないキャラをヒロインに持ってくるところが面白い。現在は登場人物の紹介が重視されており、花音様の出番が少ないのが残念であるが、逆に出番が少ないからこそ一つ一つのシーンが印象深く感じられるかもしれない。あと愛生さん演じるアルパカマンさんが可愛らしい。皆口さんを無駄使いしているところもGOOD。

キャラデザが可愛いというところでは[ C ] の主人公のアセット(使い魔)のマシュにも注目。Cは経済を題材にしていて、理不尽な社会に翻弄される主人公の姿が描かれている。株の取引にバトル要素を加えて、派手でキャッチーでなおかつ分かりやすく表現したいという意図は分かるのだが、見せ方が致命的に悪い。肝心のバトルルールや株の用語に関しての説明が少なく、株を知らない人や公式HPを詳しく読んでいない視聴者にはバトルで何が起こっているのか理解しにくい内容になっている。分かりやすくしようとしたつもりが余計に難解になっているのは問題だろう。ここはそういう演出で後から説明していく形なのかもしれないが、現状のバトル描写は不親切な感が強い。主人公の父親や三國の思惑、金融街の仕組みなど、興味深い伏線が多数張られていて、惹きつける魅力は十分あるだけに、バトルの見せ方も工夫して欲しいところだ。

まったく注目していなかったがTIGER&BUNNYも見逃せない。TIGER&BUNNYは超人的な力を持ったヒーローが企業の広告塔として働きながら街の平和を守るヒーロー物。ソフトバンクやペプシなど実在の企業とタイアップしていて、ヒーローのスーツに企業名が入っているところが特徴。ヒーロー稼業と広告ビジネスをうまく掛け合わせ、広告に違和感を感じさせない作りは見事。ロートルの主人公が新人と組み、デコボココンビながらも物事を解決していく様は王道的で安定した面白さを誇り、毎回スカっと爽快な気分で見終えることができる。

日常は京アニじゃなければアニメ化は難しかっただろう。不条理な人々の日常を描いた作品なのだが、躍動感溢れる安定した作画によってギャグの面白みが大幅に増している。たまに3DCGから書き起こしたと思われるグリグリと動くカメラワーク演出もあり、こういうところはいかにも京アニらしい。馬鹿馬鹿しいギャグに全力を注ぎ、さらに馬鹿馬鹿しくしている点が素晴らしい。回によってバラつきはあるものの、今のところ毎回一つ二つはクスッと笑えるエピソードがあり、今後にも期待したい。あと麻衣ちゃんが可愛すぎて生きていくのが辛い。

コメント

  1. ゲーム始めるのって妙な力がいりますよね
    始めるのに力がいらない力が娯楽には重要だと思います
    グリーとかDSとかはやはりそういうところをうまくついているのでしょうか
    ちなみに私はアニメは見ないのですが、映画とかを見るほうが力が要るタイプです

  2. あの花、どうでした?

  3. 重厚長大なゲームはプレイするのに労力が要ります。手軽に遊べて区切りをつけやすいのは重要ですよね。
    据え置き機用のゲームなんか始まるまでに大量のロゴが流れて、もうそれだけでやる気がしなくなる。
    映画は2時間拘束されますし、続けて見ていないと内容が頭に入らないので、まとまった時間がないとなかなか楽しめませんね。
     
    >>iLLさん
    一話はメインキャラのアニメーションが細かく動いておおっと思ったのですが、二話以降は目立たなくなったのが残念です。
    幽霊でお涙頂戴、昔の仲間との邂逅など、ネタ自体はベタですが、毎回何かしらの山場が用意されていて、続きが気になる構成になっていますね。
    どういうオチをつけるか気になりますが、たんに「みんなの絆が深まりました。メンマは満足して成仏しました」じゃ、ベタベタ過ぎてあまりに面白みに欠けるので、あっと驚くようなどんでん返しを期待したいところです。
    メンマの存在にちゃんとした理屈付けが出来ていたら、なお良しですね。
    あとEDにカバー曲を使用していますが、楽曲を元にしてシナリオライターが当て書きしたというくらい本編の内容にバッチリハマッていますね。
    四畳半神話大系以降のノイタミナは失速気味でしたが、Cとあの花で盛り返してきた印象を受けます。

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