Demon’s Souls – 思惑は交差する(15)

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再び塔のラトリアへと向かう。今度はなんとしても看守にやられるわけにはいかない。鈴の音が聞こえてきたら身構え、魔法を避ける準備をする。そして、予想通り、上の方からあの魔法が飛んできた。慌てて退くと、看守は全速力で走ってくる。どうやら私が魔法にかかったものだと勘違いしているらしい。

そこで、私は看守がやってくるのをじっと待ち。ぎりぎりの距離から攻撃し、一気に畳み掛けると、看守は燃え尽きた。さらに階段を上っていくと、デーモンの霧が現れる。防護をかけてから霧を越えると、そこには竜巻状の黄色い布を頭につけたファントムが待ち構えていた。彼がここのデーモンなのか。その異様な姿に思わず恐怖心が湧き上がる。これは今までのファントムとは一味違うのは間違いない。

盾を構え、間合いを取った。ファントムは隙を見せず、なかなか近寄れない。お互い弧を描くように移動を続ける。その間にファントムの周りに小さな玉が現れ、それは私の方へ一直線に飛んできた。とっさに横っ飛びで回避すると、その隙を狙って、ファントムが近付いてきた。

それならばとこちらも剣を振り回すと見事に命中。今がチャンスとばかりに斬りつけるが、頑丈なファントムはなかなか倒れない。連続攻撃で息が切れ、その間にファントムは距離をとろうとする。そして、ファントムは薬草を飲み、傷を癒した。これでまた振り出しに戻った。

再び弧を描きながら移動し、隙ができる機会を待つ。するとファントムは椅子に引っかかり、態勢を崩した。すかさずそこを斬りつけるもののまだ倒れない。ファントムはこちらのスタミナが切れるのを見計らって、再び距離を取り、薬草を食べようとするが、そうはさせるものかと気力を振り絞り、必死で追いつく。薬草を食べようとしているところを斬りつけると、ようやくファントムは消滅した。激戦に決着がつき、ほっと安堵する。これで塔のラトリアは終わった。次は腐れ谷へ向かうとしよう。

要石で腐れ谷に移動し、汚物のデーモンが住み着いていた、さらに奥を目指す。どこからともなく女性の声が聞こえてきた。憂いを帯びたその声は「引き返して欲しい」と私に哀願してくる。今までとは違う展開に思わず戸惑うが、ここでおずおずと逃げ帰るわけにはいかない。こちらにも引けない事情があるのだ。

崖に面した細い一本道を進んでいくと、その先に騎士が待ち構えていた。騎士はこちらを見つけても、その場から一歩も動こうとしない。どうやらこの先のものを守っているようだ。残念ながら話は通じそうにない。それならばと正面から挑みかかる。

騎士に牽制をかけ、一度斬りつけてから退く。騎士はその場で鈍器を振り下ろすが、追いかけてこようとはしない。是が非でも動くわけにはいかないらしい。斬りつけては退き、また斬りつけては退く。そんな茶番を繰り返していると、とうとう騎士は力尽きた。

その道の先には儚げな修道女が佇んでいた。修道女は騎士が亡くなったことを悟り、自害した。修道女を命を賭けて守ろうとした騎士、そしてその騎士の存在が心の支えだった修道女。そんな二人の想いを噛み締めながら、その場を後にした。

塔のラトリアのファントムさんは積極的に攻撃しようとせず、回避と防御に徹していました。もしかしたら、マゾなのか、それともこちらの事情を察してくれたのかもしれません。腐れ谷の最終デーモンはイベント戦ですね。まさかデモンズソウルにこんな切ない展開があるとは思いませんでした。過剰な演出ムービーなどはないゲームですが、その分想像する余地があるとも言えます。二人の関係はDQ4やレイアースを彷彿とさせました。(。´Д⊂)

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