ARMA 2: Operation Arrowhead – 憧れは蜃気楼の彼方(1)

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スタンドアローン動作(ARMA 2は不必要)の拡張パック。架空の国タキスタンを舞台に米軍、連合軍、タキスタン軍の争いが描かれる。主人公は複数に亘っており、歩兵部隊から戦車師団の隊長、戦闘機のパイロットまで幅広い体験が味わえる。その分、主人公達の個性は薄く、ARMA 2本編に比べてストーリー性は低い。

ミッション内容はオーソドックスなものが多く、ARMA 2本編のようなアドベンチャー要素やCTIモードは今のところない。展開を盛り上げる演出が要所要所に入り、テンポが良い。あくまでベースはARMA 2なものの、ノリはGhost ReconやGRAWに近いかもしれない。

歩兵の主力武器はSCARになり、新たにバックパックを持ち歩けるようになった。バックパックがあると装備スロットが増え、弾や手榴弾(銃も?)を余分に持てる。装備や車両の塗装はもちろんデザートカラー。デザートカラー大好きな私はヨダレを垂らしながらプレイしている。

ARMA 2本編は暗めでジメッとした風景だったが、OAは晴れ晴れとした景色の荒野や砂漠が舞台となっており、モデルの見た目が映える。また、木や背の高い草がほとんどなく、見通しが良い。ARMA 2本編では敵が寝転ぶと草にまぎれて見えず、一方的にこちらが狙われるケースが多かったが、今回は遠距離だろうとこちらからもバッチリ視認できる為、対等に戦えるようになり、不意打ちされることも少ない。岩場や地形の高低差を利用した戦術が容易に行え、ARMA 2本編よりも有利に戦える。

全体的にオブジェクトや木が減ったことで動作は軽め。交戦が始まると多少重くなるものの、ARMA 2本編のような無謀なほど大規模なミッションがなく、こじんまりと収まっているお陰で激重な場面はない。

一部のミッションではFLIR(赤外線装置)を搭載したスコープが登場。これのお陰で一方的な殺戮が可能だ。OAではARMA 2のマゾっぷりが嘘のようなサディスティックなシチュエーションが多い。ローテクなタキスタン兵に対して、ハイテクと圧倒的な火力でねじ伏せようとする米兵の構図はイラク戦を想起させる。

ARMA 2のような独自性(アドベンチャー要素・ストラテジー要素)には欠けるが、ゲームとしての完成度や安定性はこちらの方が上といった感じだ。何を求めているかにもよるが、単純に戦闘のみを楽しみたい人にはOAの方がウケが良いと思われる。個人的には大好きなデザートカラーの兵器が登場した時点でOAに軍配が上がるかな。緑や黒にはなんの魅力を感じないが、なぜか砂漠色には萌えるんだ。

デザートカラーでGRAWを思い出し、MR-C(コンセプト銃)のMODを探してみたが見つからなかった。自力で作るしかないか。

銃声のゲコゲコが可愛い。GRAWでは表示されなかったけど、リロードってこうするんだね。

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