ARMA 2 – シミュレーションかエンターテイメントか(7)

この記事は約2分で読めます。

ARMA 2のパッチ1.05で追加されたミニキャンペーン「EW(Eagle Wing)」をプレイ。ちなみにEWにはEagle Wing以外の意味もあり、場面が変わる毎に「Elite Warriors」「East West」「End of the World」「Early Warning」「Electronic Warfare」「Escape Way」などのキャプションが現れる。

主人公はアパッチのパイロットとなり、敵の基地や戦闘機の破壊へ駆り出されるが、ミッションの途中で戦術核の被害に巻き込まれ、墜落してしまう。辺り一面が灰塵に帰した中で生存者と共にシェルターを目指すというストーリー。もし世界各地で核兵器が使用されたら・・・というifの物語が描かれており、核兵器使用直後の混沌とした戦場のシチュエーションを楽しめるのがこのキャンペーンの特徴。至る所に兵器の残骸や死体が散乱し、陰鬱な空気が漂う。EW向けに用意された、新しいBGMは落ち着いた曲調で感傷的な雰囲気を高める。

枯れた色調と退廃的な空気感はどこぞのゾーンを思い出させる。ビンタプリクローイミニャも登場し、ロシア文化好きの琴線をくすぐることだろう。

EWの前半はアパッチの操縦、後半がサバイバルとなっている。後半のミッションはエンターテイメント性が重視され、純粋にストーリーと銃撃戦を満喫できる。Harvest Red(メインキャンペーン)のアドベンチャーやストラテジー要素に不満を持っていた人はEWの方が楽しめるかもしれない。ただ、OFPやARMAはシミュレーションを重視してナンボな部分がある為、その観点からすると評価の難しい内容である。

1時間余りほどのボリュームしかないが、短いながらも驚きが詰まっていて、テーマやストーリー性もしっかりしているし、完成度は高く、個人的には楽しめた。パッチ1.05を当てれば無料で遊べるキャンペーンなので、ARMA 2を購入したものの合わなくて積んでいる人はEWに挑戦してみてはどうだろう。

タイトルとURLをコピーしました