Mass Effect 2 – インターフェイスに生きがいはない(4)

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せっかく購入したのでDLCのOverlordに取り掛かる。今回はRPG要素が簡略化され、レベル依存が低くなったことで、いつでもDLCミッションに挑戦できるようになっている。もし、今作が前作みたいにレベル差で強さが大きく変わるような内容だったら、いくつもDLCミッションを導入すると色々問題が出てきそうだ。そういうわけで今作はDLCミッション向きのゲーム性といえるかもしれない。

イルーシヴマンのメールを受け、Overlordプロジェクトの研究所へ調査に行く。研究所の中に入ると死体を発見。閑散とした研究所、散乱した死体・・・これはまさにDead Space状態。先へと進むとモニターにローグVIの像が映し出され、耳障りな断末魔を聞かされる。その後、生存者と出会い、事情を聞き出すことに成功。

Overlordプロジェクトはゲス(奴隷ロボット)とのコミュニケーションが目的で、実験体を用いてローグVIという人間と機械のハイブリッドAIを作り出したが反逆してしまい、ごらんの有様とのこと。反乱を止めるためにはローグVIを止めるしかない。

ここでの敵はゲスのみ。やつらは機械なのでOverloadのスキル(電磁攻撃)を持った仲間を連れてくるべきだったかもしれない。私はサマラさんとグラントを同行させたため、誰ひとりとしてOverloadを使えなかった。

行く先々でローグVIの演出が入り、楽しませてくれる。本編では道中でこういう演出が入ることがなかったので新鮮だ。恐らく、声(12人分)を新録するのにコストがかかるので仲間の掛け合いは断念し、こういう演出でお茶を濁しているのだろう。ミッション後半でシェパードだけがハブられるのもそういう事情なのだと思われる。

そして、このミッションで初めてホバークラフト型の乗物Hammerheadが登場。やはりマコちゃんは追放されてしまったのか。Hammerheadで惑星探索とちょっとしたアクションを楽しめるがすぐ終わる。


ミッション後半ではシェパード一人だけがトロンの世界へ迷いこむ。電脳空間というわけではないが、ビジュアルはまさにトロンのそれ。ゲスを倒すとdarwiniaのような緑色の小さなポリゴンに分解されて消えていくのが気持ちいい。

この空間では途中で回想が入り、ローグVIの生い立ちが語られていく。これがやるせないだわ。最後はしっかりボス戦が用意されていて、ちょっと変わった戦闘が楽しめる。うーん、結構凝ってるなぁ。

最後のオチは使い古された題材で予想の範囲内だが、見事に王道を貫いていて直接的で分かりやすい分、胸に響くものがあるかもしれない。ニルヴァーナ(映画)、攻殻一巻ROBOT RONDO(イノセンス)が一番近いだろうか。とはいえ、ローグVIの雄叫びの恐ろしさはゲームならでは。小説、映画、アニメ、漫画ならそこまで恐ろしくは感じ無いだろうと思う。

私がサイバーパンク的なエッセンスが大好物なのを考慮しても、このDLCは値段分の価値はある。ストーリー、演出、戦闘、共に満足の内容であった。

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