Tunnel Rats: 1968 – 罠を敢えて踏む

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・Tunnel Rats: 1968

反逆のカリスマ「ウーヴェ・ボル監督」の映画が原作のゲーム。原作映画のTunnel Ratsは2008年に公開されたようだ。

ボル監督といえばゲームの映画化で有名だが、今作の場合はボル監督のオリジナル映画を題材にしてゲームが作られている。これなら原作ゲームの信者は騒ぎ立てないし、ボル監督のファンはTunnel Ratsの世界観を映画とゲームで二倍楽しめるというわけで一石二鳥だ。

ちなみに本作を開発したのはVelvet AssasinのReplay Studiosである。

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ベトナム戦争を題材にしており、ゲームの雰囲気はShell Shockが近い。主人公はアメリカ軍の兵士で敵はベトナム兵となる。主人公の仲間は全滅しており、単身でベトナム兵と戦わなければならない。

武器スロットは4つ。ナイフ、ピストル、アサルトライフル、手榴弾。アサルトライフルはAK47とM16があり、一度に片方しか所持できない。武器を捨てても弾は残ったままなので、場所に応じて使い分けていくといいだろう。

メディキットを所持でき、いつでも使用可能。豊富に入手できるので、ヘルス回復には困らないだろう。

アイアンサイトとリーンができる。腰溜め撃ちでは弾がバラけやすいので、アイアンサイトで狙った方が無難。戦闘はゆったりとしていて、慎重に進みながら戦っていくタイプのゲームだ。

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仲間の死体からはドッグタグ、敵の死体からはトロフィー(耳)が回収できる。回収したところでどういう効果があるのかは不明。自己満足の類だろうか。

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マップは行ける範囲が限られており、狭い一本道を進んでいくことになる。ジャングルの表現はVietcongのような開放感は感じられず、Shell Shock 2のような閉塞感が漂う。

マップのいたるところに罠が仕掛けられており、まんまと引っかかって大ダメージ、あるいは即死もある。罠の種類は仕掛け爆弾と落とし穴。全体的に画面が暗いせいもあって、見つけるのに一苦労する。また、罠の量が尋常ではなく、次第に作業感や面倒臭さを感じてくるだろう。

罠の解除はFキーで可能。落とし穴はFキーを押せば即解除となるが、仕掛け爆弾の場合は目押しゲームに成功して解除となる。ゲージを緑色の場所で止めれば成功、真ん中で止めれば手榴弾が回収できる。目押しゲームに失敗した場合は手榴弾が爆発し、大ダメージを受ける。

目押しゲームではLとRのボタン表示が出てくるが、キーボードのLキーやRキーを押しても解除にはならない。Lが左クリック、Rが右クリックだ。

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Steamのフォーラムで「これは罠ゲーだ!」と言われていたが、確かにその通りだ。いろんな意味(ボル監督的な意味も込めて)で罠ゲーである。

罠の種類が豊富であれば、罠ゲーとして楽しめそうな気もするが、仕掛け爆弾と落とし穴ばかりで同じことの繰り返し。ゲーム内容は洞窟のような狭い一本道を延々と進んでいくだけで単調である。

チャプター2まで進んだが心が折れそうだ。

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