Aliens vs. Predator – プレデター編(クリア)

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AvPシリーズ三作目。今回は1の時のRebellionが開発を担当。シングルプレイは1、2と同じく、海兵隊・エイリアン・プレデターの三つのストーリーが楽しめる。まずはプレデター編をクリア。クリアまで3時間弱。前評判通り、ボリュームは少なめ。ロケーションはチャプター毎に異なっていて手抜きには感じないが、それぞれの尺が短く、物足りなさが残る。

プレデターはステルス戦が中心。今回は光学迷彩を使用してもエネルギーが減少しないため、常時光学迷彩で行動することになる。海兵隊相手なら近距離の真正面まで行かない限り、発見されることはない。ハイジャンプで簡単に裏取りができるので、暗殺は容易。後ろから近づけばステルスキルを狙えるが、ステルスキル中は完全に無防備になるため(しかもアニメーションが長い)、タイマンに持ち込んだ方がいいだろう。そうしないと他の海兵隊員に漁夫の利をとられる。

ステルスキルやトロフィーキルは敵の死に様を間近で見ることができ、そのアニメーションもよくできていて、敵を倒した優越感を強く実感できる。特に海兵隊員が死を覚悟した目で見つめてくる描写が素晴らしい。

エネルギーはプラズマキャスターやマインで必要になる。今回はエネルギーが自動で回復せず、定点に置かれたエネルギーボックスから補給しなければならない。

1の時は敵がリスポーンする仕様だったので自動回復でもバランスが取れていたが、今回は一本道+敵が無限に沸かないため、こういう風にしたのだろう。エネルギー満タンの状態でもプラズマキャスターは数発しか使えず、ゴリ押しできないようになっている。

海兵隊は数人で行動しているが、ディストラクション(声帯模写。キャンディーちょうだい!)で誘き寄せることが可能。発声場所まで指定できるので、誘導が非常に簡単となっている。ディストラクションでタイマンに持ち込み、そこをステルスキルするのがプレデターの正攻法だ。ディストラクションを使えば、海兵隊達は面白いように引っかかる。ロストテクノロジーばんざい!

もしくはマインを仕掛けて、その場所へディストラクションで誘導してドカーン!という手も使える。マインは安全地帯を作るのにも利用できて、これまた便利な道具だ。プレデターの武器はチート揃いである。最適解だけを求めれば簡単に敵をだし抜けてしまう。

これらの多彩な能力をどう利用して、敵を狩っていくかはプレイヤー次第ということだろう。このゲームには原作のようなプレデターになりきれる能力が用意されている。これまでのシリーズ通り、プレデターは強キャラ扱いなので手応えが欲しい人は高難易度でプレイすべきだろう。

エイリアンには光学迷彩を見破られるため、ガチンコで戦う必要がある。しかし、今回は殴りが弱体化しているのに加えて、エネルギーが有限になったため、エイリアンを狩るのに時間がかかる。スマートディスク(円盤ブーメラン)を入手するまでは単調な接近戦を繰り返さなければならず、テンポが悪い。まぁ、全部倒そうとせずに逃げてもいいし、海兵隊に任せるのも一つの手だ。今回も他種族同士なら喧嘩が発生する。

三つ巴のシチュエーションは緊張感がある。エイリアン相手、海兵隊相手なら楽なものの、二つの種族を同時に相手するとなると厳しい。海兵隊に見つからないようにステルスで移動していたらエイリアンがキシャーとやってきたり、エイリアンと殴り合っていたら海兵隊がアサルトライフルを連射しながらやってくるわけだ。

マップはずっと一本道で、どこに行けばいいかはマーカーで指示される。1のようにマップ内を探索するような必要がなく、2のようなオープンフィールドも存在しない。ストーリードリブンな感じが強調されており、1や2と比べてマップも狭く、探索要素が薄いのが寂しい。

まとめ

キャラクターの造形、マップのデザイン、シチュエーションは原作の雰囲気がしっかりと再現されており、版権ゲームとしてはよく出来ている。プレデターの戦闘スタイルは高性能なリディックという感じで一風変わっており、ステルスFPSが好きな人やちょっと変わったFPSを求めている人なら楽しめるのではないだろうか。ただし、プレデター様は強く、難易度はヌルめに設定されているため、ステルスFPSとしては物足りなさが残る部分もある。また、尺も短く、消化不良を感じた。

次はエイリアンでプレイする予定。

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