ゲームレビューの採点基準について【動画と書き起こし】

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OVERKILL’s The Walking Deadについて感想を書き、自分なりに客観的に見た採点もしました。今回はその採点方法、評価基準についてもう少し詳しく話そうかなと思いました。

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以下、動画の書き起こし。


あなたのゲーミングチャイルド、今日も元気? こんにちわ、アンクです。今日はOVERKILL’s The Walking Deadの感想と客観的な評価について話したいと思います。OVERKILL’s The Walking Deadの感想の記事は概要に貼っていますのでそちらも参照して頂けたらと思います。

まず今回は客観的な評価もちゃんとしてみようと思いました。個人が書く感想なのだからどうしても主観的な部分は出てきてしまうんですけど、これから購入する人が参考になるような客観的な説明もしてみたかったんですね。

今まで感想を書く際は点数を付けることはしてきませんでした。自分の中では何十点です、自分の中ではみたいなね。

その理由は他人の作ったものに対してよく分からん基準の点数を付けるのはおこがましいという思いがあるからなんですね。例えば自分の作ったものに対して「うーん、60点」とか言われたらどう思うって話です。

それに点数を付けるなら点の基準についてきちんと説明できないとやる意味はないと思うんです。60点というならあとの40点はなにが足りなかったのか。ここはマイナス何点、ここは何点みたいな内訳を書くべきなんですよ。

内訳を明確にしていれば「なるほど。この人はここを評価しているのか。自分の好みとは違うからもう少し低い評価になるかな」とか、「自分はこういうタイプが好きだからもう少し上の評価になるな」って視聴ささんも判断しやすくなると思います。

ただ、自分でお金を出して買ったものに関しては好きな感想言ってもいいと思いますし、普通の人は別にそれでいいんですけど。

問題は人の作ったものに好き勝手言って、金もらってるライターは点数付けるならちゃんと内訳を説明しろって話なんです。漠然と「とりあえず60点!」とか生ビール頼むみたいな言い方はほんと無責任というか、「お前その内訳ちゃんと言えるの? あとの40点はどこに行った?」って聞きたい。

日本のメディアはそういうところは少ないと言いますか。感想とかレビューとか概要の説明で終えていて、踏み込みが足りないとは思うけど無責任な点数付けはしていないですよね。

対して欧米のメディアはなんかやたらと点数を付けている癖にその内訳や理由は書いてないんじゃないかなと思います。

100点なら良いんですよ。文句の付けようがないということで。ただ、99点以下にするなら内訳書けって話です。-1点の説明をしろと。

そこで今回は三つの評価基準を設けて、減点方式で採点をすることに決めました。

・価格と内容 / 価格と内容が合っているか
・影響・賞味期限 / 独自性、他に与える影響、時間が経っても遊べるか
・快適性 / 遊びやすさ、不具合

この三つです。グラフィックとかサウンドとかストーリーで採点する方法もあると思うんですけど、それだと全ジャンルは賄いきれないと思ったんですね。例えばリアルサウンド 風のリグレットにはグラフィックなんてものはないわけで、じゃあグラフィック0点か?というわけにはいかない。

サウンドと言っても音の無いやつだってありますし、逆に音ゲーなんかはストーリーないですよね。マルチのゲーム、PUBGやフォートナイトにストーリーなんて必要ないからこれでは採点ができない。なので上記の三つの基準にしました。

それぞれの基準をもう少しかみ砕くと、まず価格と内容。これは定価が5000円だとしたら中身はどのくらい詰まっているか、値段に見合う内容かということです。

例えば内容がものすごく素晴らしくて他の人も絶対に楽しめるような普遍的なものだったとしてもそれが5万とか、とんでもない値段を付けられていたらさすがにオススメはしにくいと思うんですよね。他は5000円なのに5万はさすがに無い。

逆に定価100円なのにすごく面白い。頑張っている内容ならそれは評価できるポイントだと思いました。

次に影響・賞味期限。これは独自性、他に与える影響、時間が経っても通用する内容かという基準です。斬新なアイデアとか、粗削りなタイトルが多い中でものすごく完成度が高いとか、他に良い影響を与えるようなものは評価すべきだろうと。

賞味期限というのはちょっと時間を置いても楽しめるものかがポイントになります。例えばスーパーマリオブラザーズは今でも通用する内容ですよね。色褪せない。ただ、色褪せるかどうかっていうのは事後の話なのでなかなかリリース当初には判断しにくいんですが。

でもアンダーテイルはキャラクターが個性的で時間が経ってもそのユニークさは残るんじゃないかなと判断できるだろうし、BGMに関しても時間が経ってもきっと通用するものだと思います。クロノトリガーとかでじこミュニケーションとか、このへんのBGMは今でも通用する。

最後に快適性、これは遊びやすさや不具合がないかですね。1時間置きにクラッシュするとか、ロードがめっちゃ多い上に長いというのはマイナスだろうと。不親切で遊び方が理解しにくいとか、プレイヤーに不便を強いているかどうかが評価のポイントになります。

以上の基準で評価した結果がこういう感じですね。詳細に関しては感想の記事を読んで欲しいんですけど、初心者に不親切で努力していないところはマイナスにしました。Steamのレビューでは結構酷評されてるんですけどこれはゲーム側の説明不足が問題ですね。プレイヤーの理解力が足りないとかいうのは怠慢。理解力が低い人にもちゃんと伝える努力をしないからこういう結果になってるんじゃないかなっていうのがまとめになりますね。

ゲームデザインにしてもレベルデザインにしてもよく練られて作られていると思うし、独自性もきちんとある。Left 4 Deadとは違うし、Paydayとも違う。No More Room in HellやContagionよりも作りこまれている。70時間くらい遊んでますけどまだ遊べる。個人的にはこういう4人COOPものの中ではトップクラスにハマっているタイトルです。でも面白いけど不便なところもあるから素直にオススメはできない感じです。

というわけで、今回はゲームの感想と評価基準については話してみました。あくまでこの基準は私が考えた自分の中の基準でしかないので、他の人には他の人の基準があるだろうし、良い案があるならむしろ教えて欲しいくらいですね。

コメント

  1. あんくさんは文章がうまいし、スピーチの能力もあってすごいなあ。
    動画の文章おこしもしててすごい。
    良かったです。

  2. 無責任な点数付けに腹が立った腹いせに今回は真面目に考えて記事を書きました。
    いろいろと考える機会になったのでまぁ良かったかなと思います。

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