Sacred 2 – 暗黒卿一人旅(1)

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ヨーロッパで好評を博したオープンワールドタイプのハック&スラッシュ「Sacred」の続編。基本的なシステムはそのまま踏襲し、細かな部分に改良が施されている。もともと前作の完成度が高いこともあり、安心して遊べる作品に仕上がっている。


まずはキャラクター作成。クラスは6種類(拡張パックでさらに1クラス追加)が用意されている。キャンペーンは2種類あり、Lightルート、Shadowルートによってストーリー展開が異なるようだ。ただし、クラスによってはルートが固定のものもいる。信仰する神は6種類存在し、神によって異なる能力が得られる。

私はRPGを遊ぶときは戦士タイプを選び、良い子ちゃんプレイをすることが大半。しかし、このところ魔法使いタイプの楽しさに気づき、アライメントもダークサイドの魅力に目覚め始めた。なので、今回は魔法使いタイプのInquisitorクラスを選択。強大な暗黒パワーを駆使しそうな外見に惚れた。InquisitorクラスはShadowルート一択であり、ダークサイド一直線である。神は「破壊的ななんとか」と書いていたのでKerにした。

難易度はSilverで始める。マルチプレイに対応しているハック&スラッシュ系のRPGは難易度によってレアアイテムのドロップ率が変わるものが多いため(このゲームもそういう仕様)、ゴミアイテムしか落とさないであろう低難易度で遊んでも意味がない。ちなみにSilver難易度をクリアすることによって、Gold難易度がアンロックされる方式とのこと。このやりこみ仕様(引き伸ばし仕様)は前作通り。

Sacredシリーズの特徴といえばコンバットアーツとコンボ。コンバットアーツというのは一般的にはスキルと呼ばれているもの。コンボはコンバットアーツを組み合わせたものである。このゲームではコンバットアーツを組み合わせて、ボタン一つでアーツを連続発動するコンボシステムが採用されている。

たとえば、まず遠距離魔法で先制攻撃し、その次は近距離攻撃、そして最後に吹き飛ばし攻撃を繰り出して距離を取ったりするようなコンボを作ったりできる。逆に、吹き飛ばし攻撃をしてから遠距離魔法を放つのもいい。

自分の好きなようにコンボを編成し、状況に応じて使い分けるのがSacredシリーズの戦闘の特徴だ。他のハック&スラッシュではクイックスロットに登録したスキルを機敏に使い分け、指がつるような忙しい戦闘を強いられるが、Sacredではコンボ機能があるのでボタン一つで登録したスキルが自動的に繋がっていく。この流れるようなコンボが魅力の一つといえよう。

ちなみにマナの概念はなく、アーツは使い放題である。しかし、それぞれのアーツにはリチャージ時間が設定されており、クールダウンしないと再使用出来ないようになっている。このリチャージ時間はコンボを編成する時も重要。リチャージ時間がかかりすぎるものとあまり時間がかからないものを組み合わせるのは禁物だ。

私の選んだInquisitorは魔法使い寄りではあるが、肉弾戦もそれなりにこなせる構成になっていた。

しかし、私は肉弾戦をやるつもりは毛頭ないのでINT極振りで育てようと思う。魔法は電撃やサイコキネシスなど、どこかの暗黒卿が使いそうなものが用意されていた。電撃で攻撃してからサイコキネシスで吹き飛ばし、距離が近いやつから杖でぶん殴っている。そして、体力が減ってきたと感じたら、死体を爆破して生体エネルギーを吸って体力回復。うーん、Inquisitorは見た目通り、素敵なクラスだ。

Ker神を信仰するとSakkara Demonを召喚できる。試しに召喚してみたのだが、こいつの扱いが非常に厄介だった。召喚すると突然暴走し、敵味方関係なく撲殺していく。てっきり味方をしてくるのだと油断していた私は三発殴られて死亡。自分の召喚獣に殺されるとか、殺伐としすぎだろSacred 2。

だが、むしろこの殺伐とした感じがInquisitorにはぴったりな気もする。破壊の悪魔をうまく利用してこそ暗黒卿らしいだろう?

余談だがInquisitorの死亡アニメーションが「フォースを昇華した」ような表現になっていて、どんだけインスパイアするんだと感じたり。

ゲーム進行は基本的に自由。メインクエストの強制などはなく、ぶらぶらと自由に旅ができる。ハック&スラッシュRPGは一本道を進むゲームが多いため、Sacredのようなオープンワールドタイプは新鮮だ。サブクエストの数もかなり多く、結構な時間を費やしそうだ。

操作体系は前作よりもよく出来ている。W、Sキーで(前進、後退)が可能になっているし、Qキーを押せば周囲のアイテムを瞬時に取得できる。個人的にハック&スラッシュRPGで一番面倒くさいのはアイテム取得なのだが、このゲームではそのようなストレスを感じない。おかげで戦闘のテンポも崩れない。

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