Sherlock Holmes: Crimes and Punishments – 全部有罪でいいだろ、当たり前だよなぁ?(1)

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シャーロックホームズのADVゲーム。今までも何作か出ているものの英語の為、見送っていたが今作は日本語字幕があるので購入。メニュー画面だけは直訳が目立つが文章や記録は違和感のないものに仕上がっている。物語はすべてゲームオリジナルのものかと思っていたが初めのエピソードはコナンドイル原作にプラスアルファしたもののようだ。

ちなみに私は早川か角川の単行本の有名なやつを中学生の時に何冊か読んだだけであまり記憶に残っていない。その時は名探偵といえば虚弱で推理力や話術ですべて解決する頭脳派のイメージがあったのだが、ホームズは洞察力や推理力は優れるがヤク中で格闘も強くて頭がおかしい奇人というイメージであまり感情移入できなかった覚えがある。その変な感じのホームズ像はゲーム中でも冒頭から発揮されており、ああ確かにこういう感じの人だったと記憶が蘇ってきた。

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事件が舞い込んだらまずは現場の捜査だ。主観視点(客観視点も可能)で現場を歩きまわり、オブジェクトを調べ、証拠を集める。その間にADV特有のちょっとしたパズル要素などもあるが飛ばすことも可能のようだ。もったいないので全部クリアしているがパズルを飛ばしてもクリアしたことになるのだろうか…。

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集めた情報は記録されていき、その度に手帳も更新される。ホームズが心の声で「次は六尺サポーターになって、Hしよう!」とヒントもくれるのでやるべきことも分かりやすく提示される。海外のゲームではここらへんが不親切なゲームも多いが本作は結構行き届いている印象。

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参考人の身なりを見て、個人情報を言い当てたりとホームズらしい要素もきちんと入っている。ここでは選択をミスってもやり直しが可能だった。

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実際に犯行が可能か実験する。今回はまっとうな実験だったが原作ではヘンテコな実験にワトソンが付き合わされ、「えっ、なにそれは…」と困惑するシーンがあった気がする。

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手がかりを組み合わせると仮説ができあがってくる。

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手がかりの選択で導き出される結論も変わってくる。この推理は何度でもやり直せるので総当りですべての結論を出すことも可能。推理だからね。

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犯人が決まれば有罪か、情状酌量かを選ぶ。結論は間違いも含めて何種類かあるし、有罪か、情状酌量かでも結末は変わってくる。

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最終的な決断。どっちを選んでもクリアしたことになるが本当にこれでよかったのかと後ろ髪をひかれる。なんで探偵が審判を下す必要なんかあるんですか(正論) 有罪にして進んでしまったが背景がうやむやのままでどうも選択をミスったような気がする。

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犯人と格闘(QTE)。シューターでQTEが出てくるとアレだがこのゲームならアリかな。難しくもないし。情状酌量だと戦闘にならないんですかね…。

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初めのエピソードは原作を下書きにした純粋な殺人事件で楽しかった(こなみ) 自分で歩いて証拠を集め、それで推理し、結論を導くという一連の流れを体験でき、探偵気分を味わえる。パズルも多種多様で面白く、なにより結論と審判を自分で下せるのが面白い。難易度自体も高くなく、理不尽なところも少ない。日本だと携帯機でこういうタイプのゲームはあるのだがリッチな3Dとなるとなかなかなく、そういう意味では本作は希少なタイプのADVといえるのではないか。セールで安くなってるのでみんなも、こまわり君になろう! はい、死刑!

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