Albedo: Eyes from Outer Space – 今年のGOTY決定(クリア)

6時間でクリア。面白かった。本当に面白かった。ストーリーの方はあまり期待していなかったのだが古典的なSFのオチでストンと綺麗に収まり、パズルとストーリーの両方が良質。無駄な動作の多い操作と重要なアイテムが消失するバグは問題だが、それも瑣末な問題にすぎないほど魅力的であり、開発者の作家性が強く出たインディーらしい作品といえよう。

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ストーリーはエイリアンに侵略された研究室から主人公が脱出するという内容。ベタなくらいベタなストーリーだが独特の気味の悪さや妙なコミカルさが個性的で、アウターリミッツやトワイライトゾーンが好きだった人の琴線にも触れるものがあるかもしれない。前半はただの脱出ゲームで、後半から物語が大きく動き出すのだが伏線の張り方と畳み方が秀逸で、古典的なネタをうまく盛り込んでおり、SFへの愛が感じられる。パルプマガジンの表紙のようなドギツイ色彩の世界観も独特で、よくありそうだけどなかなかない絶妙な空間が構築されているのではないか。

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一部だけ戦闘が用意されているが基本はパズルゲームである。環境やオブジェクト、アイテムを組み合わせて障害を取り除いていくことになる。パズルは現実的なルールや物理法則に基づき、合理的なものとなっており、このアイテムの使い方は考え付かないだろというものはほとんどない。周囲のものをよく観察すれば解けるようにヒントも散りばめられている。パズルのバリエーションは多く、同じことの繰り返しはなく、飽きさせない。次はどんなパズルが用意されているのだろうと期待させてくれる。

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しかし、インベントリーが使いづらい。任意のアイテムを選択するのにマウスホイールを何度もコロコロさせないといけない。特定の画面で組み合わせられるアイテムがあるのだが操作方法が変わるので気付きにくい。また特定の場所だけ特殊な操作をいきなり要求され、しかも時間制限有りなので何度もリトライを繰り返すハメになるところもあった。基本はパズルゲームなのだがアクション性の高い場面もあり、アクションが苦手な人にはつらい部分があるかもしれない。

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ヘルスは有限で回復はアイテムでしか行えないのだがこれがかなり少ない。後半に戦闘が何度かあるのだが体力が減ったまま突入すると詰む場面があり、ここは問題。戦闘はイベント的なものなのでこのゲームに関しては自動回復方式でもよかったのではないかと思う。それに加えてアイテムを持ったままイベントシーンに入るとそのアイテムが消失するバグがある。重要なアイテムは一度拾うと捨てられないようになっているのだがバグで運悪くインベントリーからアイテム(メモ)が消え、後半のパズルが解けず、右往左往してだいぶん前のオートセーブからやり直すことになった。幸いオートセーブは部屋毎に記録してくれるのやり直しはしやすいのだが…。

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問題点は確かにあるのだがそれがどうしたと開き直れるような力強さを持ったパズルゲームだ。Penumbraのような合理的で論理的なパズルを求めている人にオススメしたい。