「夜が来る前に何か食べ物を探すんだ」
見知らぬ男は一言だけ忠告するとどこかへ消えてしまった。周りを見渡しても何一つ覚えがない。殺風景な景色を見る限り、どうやらここは無人島のようだ。なにはともあれ、あの男が言っていたように夜が来る前に準備をしておかなければならない。
石を拾い、草や木を集める。組み合わせれば道具になりそうだ。
石と木を組み合わせて斧とツルハシを作った。よし、これで大木を切ったり、岩を砕けるな。
斧を振るって木を切り倒した。大きな丸太が手に入ったぞ。これは役立ちそうだ。
視界に入った木という木を切り倒し、草や石を一心不乱にかき集める。とんでもない森林伐採野郎だが生きていくためには仕方ないのだ。そうこうしている内に太陽が沈み、辺りが暗くなってきた。今までは気にならなかったが急に心細くなってくる。枯れ草を寄せて、火打石で火を起こす。
なんとか夜には間に合った。暗闇の中、キャンプファイアの炎だけが頼りだ。暗闇には何かが潜んでいるのではないか。今に襲い掛かってくるのではないか。そんな疑心暗鬼に駆られながら不安な夜を過ごす。寝ようにも寝付けない。仕方がないので工作をして気を紛らわせる。炎の明かりを頼りに草と木で罠を作った。これを動物の穴に仕掛けておけば何か取れるんじゃないかな。そんな期待を寄せながら。
不安な夜が越え、一睡もせず朝を迎えた。昨日から何も食べていない。今日こそは食料を手に入れなければ・・・。資材を集めつつ、探索をしていると昨日仕掛けた罠に何かが引っかかっていた。それは兎だった。逃がさないように注意しながら捕まえる。この生活始まって以来の食料候補である。可哀想だが殺るしかないのだ。一思いにシメるのが兎のためにもなるだろう。
再び夜が訪れる。昨日と同じ要領で火を起こし、さきほど仕入れた兎肉を焼く。暗闇の中、肉の焼ける音だけが響きわたる。兎に感謝しながらこんがり焼けた肉を頬張り、その味を噛み締めた。
そして朝が訪れると再び資材集めに精を出す。金塊を拾い、ふと頭に工作のアイデアが浮かんだ。これを使えば便利な機械を作れるかもしれない。
炭が必要になったので木に放火してみる。少し火傷してしまったが目的のものは手に入った。
金塊で作った工作機械で資材を加工し、鍋を制作した。これなら焼肉以外の肉料理もできそうだ。森で拾ったキノコやイチゴを混ぜて贅沢ができるな。
ぐつぐつと煮込み、出来上がったのがこの料理！名前はよく分からないが美味しそうだし、お腹も満たせそうだ。
鉱山で掘っていると大きな目玉の生物が襲ってきた。初めて見た生物に恐怖を覚えながら距離を取る・・・取ろうとするが相手も追ってくる。これはまずいことになった。全速力で必死に逃げるが、逃げようとすればするほど相手も追いかけてくる。
いつまで経っても追いかけっこは終わらず、とうとう日が暮れてきた。これは本当にマズイかもしれない。
心を決めて斧で仕掛けてみるが目玉には大した傷も与えられず、逆に反撃されてしまう。戦うのは分が悪そうだ。必死に逃げながら解決方法を探っている内に夜を迎える。手元が見えず、明かりも作れない。そして、暗闇から何かが襲いかかってくる。痛みを感じた次の瞬間、意識が飛んだ。
死亡原因：闇に包まれSAN値がピンチ
